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[乃木の隣にスグルを寝かせる。その腕には傷が見当たらない]
管理人さん、エビコさん、乃木さん、です。
[跪くと昨晩と同じ様に十字を切った]
やだ。嘘。
なんで、ですか…!
[十字を切る姿にいやいやと首を横にふる。知らぬ間に涙が溢れる。しばらく顔を伏せてしゃくりあげていた。]
[しばらく泣いていたが、やがて袖で涙をぬぐってヌイを見上げる]
あの…。
見ていただきたいものがあるんですが…。
[小さいが、はっきりした声で告げる。]
無差別殺人犯か、そうでなければ――
伝承の化物が襲い掛かったのかもしれないです。
道が通じるまで、ここにこうして置く他ありません。
[ロッカに手を伸ばしたが、すぐに引っ込めた]
[静かにヌイの言葉を聴いた。こうしておくしかないと言われると頷いた]
早く、うちに帰りましょうね。
帰れますよね。
[見よう見まねで、祈るように目を閉じた。瞼をあげると、先ほど見ていた頁を開いて利用帳を差し出す]
これ…。
誰が書いたのか知っていますか?
[その名前のいくつかが無造作な横線で消されており、脇には「丸」が添えられていた。スグル、乃木、エビコ、そして管理人アン。]
なんで、アンさんやエビコさん、乃木さんの名前まで書いてあるんでしょう。
それに、この丸と、……バツはなんでしょう。
[消されずに丸がつけられた名前がひとつ。バツをつけられた名前がひとつ]
[利用者帳を覗きこむが、全ての名と顔を一致させることが出来なかった]
誰かが、書いたのでは?
[バツがついた名を確認すると、ぴくりと顔を引き攣らせる]
私何してたんだっけ......
[自分の服が血染まりになってることで我に還る]
えと......
[自分の記憶を整頓しだすことにした]
そうだ!
ヌイの手の甲の切り傷!
昨日話してたときには確か無かったはずよ!扉修復もその前に終わっていたはずだしそこで怪我はしていない。
料理じゃあんなところは切らないし何か事故にしても明らかに傷が鋭利すぎるわ
落ちてた鉈には血がついていた
ノギエビコにはそんな切傷はないのに...
ノギが鉈を使って誰かと争っていたのならあの血は相手のものでしかない...
もうヌイとしか......
[二人を運んだ後、しばらく無言で遺体を見つめていたが]
学生さん……?
[運ばれてきたスグルの姿に、憔悴した顔を向け、大きく息をついた]
[どれ位眠っていたんだろう。
気付けばその部屋にはわたし一人だった。
確か夢心地で女の人はこの部屋で休むと言うような話を聞いていたから、ロッカさんもホズミさんもエビコさんもこの部屋で休んだ事だろうが、今は他の人たちの気配は無く。
ただ窓から零れ落ちる結露が、外気との差を教えてくれるだけだった。]
身体がだるくて寝ちゃってたけど、皆起きて行っちゃったのかな…。
[ゆるゆると状態を起こし、溜息を吐く。昨日は本調子ではないのに風に当たり、寒さを覚えた。それ故に一度は落ち着いた熱がぶり返され、夜半からわたしは再び火照る身体に苛まされていた。]
それにしても昨日の出来事は…
[ふと脳裏を過ぎった映像に、わたしは目を伏せ口を噤む。吹雪の中咲くことが有り得ないさくらが咲き、あまつさえ管理人のアンさんが遺体で見つかったのだ。しかもそれは他殺体だという。]
人攫いさんがそう言うってことは、やっぱり犯人はこの中に居るのかな…。
[昨夜人攫いさんから聞いた話。それは駐在所に勤めているらしい彼ならではの視点から紡がれる事も多く、またこの村に深く係わってきた人だから解る事も多くて。
信憑性に長ける言葉に、わたしは思わず耳を傾けていた。]
――戸が開けば獲って囲おうか…
――窓が開けば切って吸おうか…
化けさくら…根が檻のように…地中で囚われ根牢――
[昨夜人攫いさんが囁くように謡い語った言葉を反芻する。
窓から見えるさくらは、昨日より増して。色濃くなったように*思われた*]
[ゆっくりとゆっくりと世界が見え始めた。それはよく知っているような、そうでは無いような世界]
私、どうしたのかしら?
[自分は何者だったのか、一体どうやってここに来たのか。生れ落ちたばかりの赤子のように、全ては靄につつまれてよくわからなかった。けれど。
思い出そうとすると、鋭く、切り裂かれるような恐怖が襲う]
怖い……。
[考えるのをやめて、目を凝らす。懐かしいような家々の風景が*見えてきた*]
食欲はないけど、何かお腹に入れておかないとね。
[居間を通り抜け台所へ向かう。長い一人暮らしのせいで簡単な食事なら作れる]
病み上がりの人もいるし、雑炊にでもしようか……
[火の入っていない竈を見下ろした後、米を炊き、野菜を刻む。肉は入れる気にならなかった。やがて小さなお椀を4つ用意し、それぞれに雑炊を入れると、霊安部屋へと持って行った]
[囲炉裏の上に雑炊の入った鍋を吊るし、茶碗と箸を用意する。食欲よりは、何かしていないといけないという気持ちが強かった]
戸が開けば獲って囲おうか…
窓が開けば切って吸おうか…
[ノギの言葉を思い出す。彼の祖母が子供を怖がらせようとしたおとぎ話かもしれないが]
桜……
[艶やかさを増した桜の花びら、管理棟へと戻る帰り道の肩にかかる重さ、いろんな物が思い起こされ、しばし感慨に*耽っている*]
汗掻いてたし…まだ熱っぽいけど気持ち悪いからお風呂入ろうっかな…。
温まれば熱も抜けそう…。
[ぼんやりさくらを眺める。その吸い込まれそうな美しさにわたしは逃げるように鞄から着替えを取り、お風呂場へと駆け込んだ。]
[脱衣場でホズミさんと会い、声を掛ける。
頭痛は良くなったようだったけど、顔色が悪そうに見えた。
どうしたのか訊ねようとしたけれど、あまり深入りされたく無いような雰囲気に見えたので、わたしはそれ以上の声は掛けずに浴室へと足を踏み入れる。
白く立ち昇る湯気は、全てを一瞬だけ忘れさせてくれるような気がした。]
[お風呂場から出ると、何処かおいしそうな匂いが鼻先を擽った。それは優しいお出汁の匂いで、わたしはすぐにエビコさんの顔を思い浮かべた。
ここに来てすぐにエビコさんが作ってくれたおうどんの味を思い出す。寒い夜。突然駆け込んできた見ず知らずのわたしに、エビコさんはにこにこと笑っておうどんを出してくれた。わたしはあの優しい味が大好きだった。
勿論、熱を出した時に作ってくれた卵雑炊も――]
エビコさぁん、おなか減ったょ…ってあれ?
[湯上りのまま、わたしは居間に顔を出す。
しかし出迎えてくれたのはさっき脱衣場ですれ違ったホズミさんや、囲炉裏の上に鍋を吊るして食事の準備をしているフユキさん達で、肝心のエビコさんが見当たらない。]
あれ?今日はエビコさんのおじやじゃない…?
『あ、でも…フユキさんが手伝いをしているだけかも知れないしね』
[ふと湧き上がった違和感に首を捻りながらも、わたしはいそいそと囲炉裏の近くに行き鍋を眺める。
誰かから勧められたら、遠慮なくその雑炊を口に*運ぶのだろう*]
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