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…こっちもか。
突発性入眠症候群としか言いようがないな。
[異常が無いことが異常とばかりに首を傾げ、ライデンの体を毛布でくるむ。]
ねぇ、キミ!
手を貸してくれないか?
彼を運ばないと…
[近くにいた少年に声をかけた。]
─自室─
[サイドランプが付いた中、
ベッドの上で身じろぎをする]
……思い出したわ。
ダーリン……カナメ。
アナタは私の最愛の人じゃないのね。
[両手で肩を押さえるように、震える声]
運命の赤い糸なら、嬉しいんだけどな。
ただ、それに命をかける気になるかどうか。
[クスクス、やはり笑って]
夢は、記憶の塊だから。
青も赤も、黄色も桃色も。
みんなある。
おかげで、少しだけ思い出したよ。
あれ? 私……ここ何処?
[目を覚まし、不安そうに辺りを見回す]
[自室であることに気付きほっとする]
[起き上がり、毛布の上に掛けられている白い上着を見た]
……テンマさんのじゃないわね。
確か──バク君。
[脳裏に浮かぶのは、カレーをおかわりしていた少年]
[だるそうに頭を振って起き上がる]
シャワー。
──身体の洗浄および保全。
[ベッドに衣服を脱ぎ散らかす]
[褐色の肌。
右の二の腕の半ばと、左足膝に刺青のような金色のラインが付いている]
[医師が見れば、機械式の義肢との接合と*分かるだろう*]
運命の赤い糸。
いいね。でも命をかける気にはならない?
思い出したの。
いろんな色、思い出す。
ぜんぶ思い出したら……それはなにいろ?*
運命なんかに命はかけない。
俺は、自分が選んだ未来に命をかけるから。
そうだな、もし全部思い出して。
全ての色を思い出したなら。
黒になるんじゃないかな。
全てを重ねたら、黒になるもの。
ライデン、起きろ。
お前みたいに大きな奴が、廊下で寝てたらビビるだろ。
寝るなら、部屋に帰って寝ろ。
[ライデンの前に座り込んで、おでこ辺りをつついてみる。それでも起きないから、胸元から一本のマジックを取り出して]
起きないと、額に内って書くぞ。
[微妙に脅してみる。]
かんせいしつ?
[奥まったその一室は扉が開く気配がない。
プレートを見上げていたが、一歩後ずさってすとんと腰を下ろした。
病院の待合室にあるような椅子の上、やがてまどろみ丸くなる。
上着の下に半ば隠れて、穏やかな寝息を*立て始めた*]
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