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見立て通り"出来ない"のなら――
[ゆらり、首元で眠る大蛇の膚が波をうつ。
言いかけた言葉は止めたか、そこで元より終いか。]
……否、それは問われてはいないな。
[笑みはつくるにも気が進まぬ態で、息を吐く。
歪んだ卓を鳴らさぬように、静かに器を*置いた*。]
[炎を見詰めたまま、トゥーリッキの言葉を聞き。
男の顔に珍しく浮かんだのは、苦笑に似た形の表情(かお)。
拗ねめく響きに、顔を向ける事はせぬままに]
…――そう、だな…
そう言う真似を思い付かぬから、
俺は、――
[続くべき言葉を飲み込むのは男の癖。
炎へと顔を向けたまま、気配がテントから消えるを感じつつ]
[幾人かの気配が、またテントから消えるを感じる。
男は右手を膝の上 左手を脇の杖の上
ふと、長老の声に顔を上げた]
…俺、は――
――出て行くべきなら、そうするが、
今は…――
[まだ此処に居る、と。
腰を上げようとしない男に不思議そうな視線を向けるドロテアへと顔を向け
頷く事もせず、また炎へと顔を戻した]
女獣医のしろい手を、拒む供犠の娘。
長老は痛ましげな面持ちを灰色の髭の奥へと潜める。
皺に覆われた手は、ドロテアの背へ軽くだけ触れる。
『 …つらくなるだけ かもしれん。 』
『 だが いま一夜 名残りを――… 』
捧げられる女に惜しむものがあるなら、好きにと。
半ば老爺の願いの如く、その触ははかなく*伝える*
―自宅―
[小さな小屋には不似合いなほどの本の数。
読めるものなどこの村には一握り程度。
それでも、読めるもの達が本を借りに来ることもあるし、読めないもの達が文字を教えてもらいにもくる。
本以外は簡素とも言える室内の中。
二間しかない小屋の中、おくへと向かい。
人の目には余り触れさせない本を手にする。]
……さぁあて、どうしようかのぅ……
[ぱらり、机の上で開いた本の一文。
それを指先でなぞり、片手に持った杖をじゃらりと揺らす。]
[
トン
じゃらり
トン
じゃらり]
――ふぅむ……まあ、話をききにいくかのぅ。
供儀の娘を助けるすべはないようじゃしな……
[ぱたり、閉じた本はまた元通りに仕舞いこみ。]
―― レイヨの小屋 ――
[求道家と幾らかの言葉を交わした蛇遣いは、
温もりを気遣われてか二度ばかり煎れ足された茶を
飲み干して――謝意を表すとやがて立ち上がる。]
得られたものが、あるといい。
…なに、あたしは勝手に得ているとも。
[辞する挨拶とか、右腕をレイヨの肩へと伸ばす。
僅か身を寄せる仕草は、北では日常的な軽い抱擁。
そして離れ際――指先は、青年の緩い巻毛を一筋。
ぷつり 得るのは彼の淡いストロベリーブロンド。]
――こんなふうに。
[レイヨとトゥーリッキが席を立つには視線をやる。
マティアスの言と其れに返すトゥーリッキのやり取りはどちらに対してか物思うまま声は出さず。]
――まじないの力。
矢面に立たせるわけにもいかんが、情報は得たい。
というのは実に難しい。
[誰にともなく落とすのは率直な独り言。
思案しつつ炎を見つめる目は時折テント内の人間の顔と、長老、ドロテアへと移り、また元に戻る。]
[少しして立ち上がると、それでもすぐにテントを出る風でもなく、ドロテアに暫し視線を止めるもかける言葉もない。
哀れみも何も示さないのが自分なりの礼儀。
ただ一言]
――無駄死にはしないつもりだ。
[多くを語らず言い置いて、ふらりとテントの外。]
―小屋の外―
[じゃらり、杖を鳴らしながら小屋から出てくる。
冷えた空気にその身を震わせ。
白い息を吐き出しながらゆるりと眸を細めた。]
…――
[ゆっくりと雪を踏みしめながら、しんと冷えた空気に空を見上げ。]
死にたくはないのぅ……
[ポツリ、呟いた。]
―テント外―
[外に出ると、ふ、と白い息。
冷えた外気が触れる瞬間は僅かに肩をすくませる。]
狼も寒いんかね。
[落とす言葉は場にそぐわぬ些か呑気なもの。
さくりと足を踏み出せば、ビャルネの姿が見えようか。]
――何か"いい物"は見つかった?
[かける言葉は端的に。]
―テントの外―
[掛けられる声にゆるり、振り向く動作とともに杖がなる。]
ふぅむ。
見つかったとも言えるし、見つかってないとも言える……微妙なとこだのぅ。
まだはっきりとは言えんのじゃが……
[考えをめぐらせるように視線を村の中へと向けながら、静かにカウコへと言葉を返す。]
……それもそうだね。
悪かったね、変な真似して。
[供儀となる娘の頑なさには軽く謝罪を述べる。
そしてそのまま、テントを出た]
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