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― とある世界 ―
[カァンと乾いたような音が窓のない道場に響き渡る。
木と木がぶつかり合ったりこすれ合う音。
室内にはもわりとした湿気と汗の臭いも漂う。
天井や壁にいくつもの空気清浄機が埋め込まれいるが
それだけでは防ぎきれないのか、室内はどこか臭い。]
[杖を相手の目線を確認しながら構え合う人々。
額から頬を伝い、顎から水滴が道着に滴り落ちる姿。
あえて杖を動かし、杖の長さを見せ相手を誘うと、
それが合図と打太刀が杖を突いてくる。
それに合わせるよう杖を素早く動かし、相手を捌く。
―――パン、と手が叩かれると全員動きを止めた。]
…、ただいま。
[仕事と稽古を終え、ネクタイを緩めながら自宅に帰ると
年頃の娘が父親を明らかに毛嫌いした顔で迎える。
マスクを外し、ソファに座った娘の方を見ながら、]
おい、…父親に何て顔してンだよ。
いい女が台無しだぞ。
[急激な科学技術の発達した世界。
だが、それに環境は追いつかなかった。
外は大気が汚染され、マスクなしでは
外を歩く事もままならず
酸性雨用の折り畳み傘は常備品。
空気清浄された通路が用意されているのだが、
その通路がない部分も存在する。
ここ数年、空気清浄システムだけ防げない程には、
この世界は汚い。]
[外で遊ぶという事が出来なくなった子供。
その対策として、室内でできる武道が
この国では強制されている。
大人になって、仕事があろうがなかろうが、
ほぼ毎日と言っていい程、稽古は行われる。
健全な肉体や精神を作るとか、
建前はご立派なものだが、
年々短くなる平均寿命のニュースを見ると
その信憑性は定かではない。
この家に、既に母親がいない理由も、
そんなところだ。]
[寝室に戻り、机の椅子に腰掛けて、
明日の大気予報を調べようと
封筒のカバーをつけたタブレット型
コンピューターに手を伸ばす。
とん、と指先でそれを叩くと ―――**]
― 水流れる柱 ―
[全く知らない場所にやってきていた。
水音と、やたら大きな玉が目の前に見えて、
取り囲むように人の姿もあった。
やがて、告げられるゲーム内容。
口髭で隠すよう、口の端を上げた。**]
[球がまた色を変え ゆらりと揺れる
ルリの様子に 笑みすら浮かべる気配と
ナオの言葉>>60に 頷く風に――]
そうですね。
招待した数には、あと――少し。
そして ゲーム開始までも――…
[呼吸無き声に 呼気のような音が掠めた]
―とある世界―
[精巧な造詣の重い杖を 真っ直ぐ横に振る。
先に誂えられた紅い石が白い軌跡を宙に残し
虚空に描かれた線はくにゃりと歪んだ]
そろそろ…逝っけ、よ…ッ!!
[ギリ、と唇を噛み 目の前の巨体を睨む。
すいと杖を持った手を天へと真っ直ぐに上げ
赤く塗られた唇からは 不思議な単語が紡がれる。
白い光のラインで描かれた模様が大きくなり
二重三重と重なり 光を増し 円を描いて廻り――
視界が真っ白に焼きついて 爆発音が鳴り響いた]
[キーンと高い耳鳴りが収まった後
視界に映るのは 倒れ伏す巨大な石の四足の獣。
杖に縋りつくようにしてなんとか立っている人物は
ぜいぜいと肩で荒く息をつくままに
魔力も体力も尽きかける死闘の果てに倒した相手を
目を細めて じっと見詰め――それから]
っは、―とうとう…倒した!
[笑みを浮かべて 言葉を零した]
長かったぜ…ここまで。
沢山、仲間も逝っちまった。
[倒れた獣の脇からその奥へと足を踏み出す。
仰々しく置かれた、金の装飾の施された美しい宝箱。
よろよろと 踏み出した足が瓦礫に取られ転倒して
どさりと箱を抱くように、倒れ込んだ]
やっと、やっと…――――!
[愛しげにその蓋を撫でてからそっと、開く。
まばゆいばかりの光を放つ箱の中へと手を伸ばし、
その先にある物に触れた瞬間――――
世界が視界が 全て 変わった。]
―水流れる柱上―
[地面にしゃがみこんだまま。
頭に響く言葉に、ソラは目をぎゅっと閉じた。
聞き慣れぬ単語が脳へと染み込んで行く。
ゆっくりと、目を開いた。
青い青い空とそれを映す水と、人々の影に、球体。
手にした杖に凭れるように立ちあがり見渡した。]
……???
[理解と納得と不思議とが絡み合い。
言葉すら 出なかった。]
― とある夜 ―
[侵入者が太った男に忍び寄る]
な、なんなんだ、お前は。目的は、金か!
金なら、袖の下にこれだけあるんだな…!
[マネークリップに挟まれた諭吉様が実に<3>枚]
[だが、侵入者はそんなものをものともせずに、男をつかみ上げようとするが…]
はあっ!!
[腕は空を切り、視界は空転する。想定以上に太った男の動きが機敏であり、腕を取られて投げ飛ばされたのだ]
伊達に<63><71>回死んでいないんだな!
[呻く相手を見下ろし、太った男は不敵に笑い]
今日こそお前の命日だ、ジンロ――
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