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君こそ、意地悪だな。
……私がそんな糾弾をしたいわけがないだろう。
私はただ、知りたいだけなんだ。
君が何を思い、何を考え……彼女たちを、殺めたのか。
[自らが人狼であることを否定しようとしないイェンニの様子に、ニルスは小さく溜息をこぼす。
分かってはいても、信じ難い事実を突きつけられているという現実は、ニルスの気を重くさせるのに十分だった]
[変わり果てたウルスラの姿。
その傍らにはクレストが居て。
自分に忠告をしてくれた彼女の今の姿を見続けるのは、今の自分には無理で。
クレストにも声をかける事も出きずに即座に部屋を出てしまう。
廊下に出れば、何であの時居間を出る際に一緒に連れて来なかったんだと後悔して。
涙が出そうになれば、頬を両手で叩き、自分の気をしっかり持たせようと踏ん張った
その後は、居間に降りて静かに投票箱に向かう。
心に決めた人物の名前を書けば、投函した。]
あら…
てっきり、されるものだと。
[ニルスの声に、落とす声は低い]
何を思うかなんて。
わたくしは、数日前まではひとでしたわ。
女性に、そんな酷い真似はしないさ。
……そもそも、人狼に性別の概念があるのかは分からないがね。
[数日前まで人だったというのは裏を返せば、今は人では無いということだ。
やはりユノラフの能力は正しいのだと、頷きを一つ。]
もし悲しみや苦しみがあったとしたなら……殺めるのを、止めることは出来なかったのかな?
レイヨさんを殺した者と
アイノ様を殺した者と
ドロテア達を殺した者と、
誰も殺していない者が、2人。
ほら、こういえば、変わらないですわ?
[言って、向ける口の端は歪めて]
―――でも、違うのですわ。
いくら親しくても昔から知っていても。
目覚めたくなくたって、目覚めるものなのですわ。
だから、
わたくしを殺しても―――
あとふたりいる仲間がきっと。
この村を滅茶苦茶にするでしょう。
嗚呼、ごめんなさい、
思わず言ってしまいましたわ。
[抵抗しても無駄だう、
そう思うから精一杯のハッタリを口にする]
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