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[モミジに問い詰められても困ったように頭を掻き]
解るように説明しろって言われてもうまく出来ないけど…、でも少なくても冬木って奴はアンって子が行方不明になった件には関わっていないようだって話みたい。
ほら、こういうのって第六感とかそういう類の話になるわけじゃない?
だから信じろって言う方が変だし、菊ばぁちゃんの言ってた狐と、行方不明とこの手紙が何の関連性があるかは解んないけどさ。
少なくてもあの男は潔白みたいだよ。
人攫いという告発ならわかりますけど、「ではない」というのは何なんですかね。
[喫茶店店主の目を盗んでの買い食いは終わり、ゴミはスカートのポケットにしまいこんだ]
まぁ、あれですよ。
夜遊びせずに早く家に帰りましょう。
愉快犯…がわざわざうちのポストに投げ文…?
だったらもう少しマシな投げ文しそうだし、もっともらしいところに投げ込まないかな? 人が集まる喫茶店とか…。
[手紙の件については、ポルテもはっきり説明できないので、つい尻すぼみしてしまう。]
人攫いじゃ、ないんですね。
……そしたら、もしかしたら人攫いが分かった時にも、そういう手紙が来るんでしょうか……。
[もし、誰か分かったら、自分はどうするのだろうか]
いや、うちの郵便ポストに入ってたんだ。
だからガラス代は大丈夫。
今の恐怖新聞はそこまで無礼じゃないらしい。
[「妖怪ポストみたいだよねぇ」
タカハルの言葉に冗談のような本気で返して]
んー、そこなんだよね。
人攫いじゃない人がたくさん増えると…
必然的に人攫いの隠れる枠が狭まるから。
あとはみんなで探してくれ! (スチャっ)
(擬音付き)なのかしら?
[小夜の疑問にもなんとなくな曖昧な言葉で答え]
ん〜…少なくてもわたしが攫われていなければ、毎日一通ずつ投函されるのかも。
誰が投函してくるのかは解んないけど…。
[ナオの疑問にも答え。
自分の家は神社でもなんでもないので、奉っている神様の名も存在も、この手紙を投函する者に結び付けられないのが歯がゆい。
もし居たら随分と信憑性が上がるのだろうが。]
[後ずさるモミジに複雑そうな表情を浮かべ]
わたしが嘘吐いている様に見えて怖い?
[首をかしげながら尋ねる。]
いや、怖くて当たり前だよね…。
変な手紙着た〜って持ってきたはいいが、信憑性も何も無いただの投函された手紙なら、どうにでも結果を偽ることも出来るしね。
でも昔からうちはこういう家だったし、困っていたら何か力になれるかなって思っただけだけど…。
怖がらせてしまったらごめん、モミジ。
[同意を重ねるタカハルには言えない。
高校時、毎夜のように悩まされたあの低く響く「しんぶ〜ん」の声と、無礼にもガッチャンガッチャン窓ガラスを破りながら、届けられた恐怖新聞の存在など。]
でも、どうせだったら1日1通なんてもったいぶらずに
一気に送ってくれたほうがありがたいんですけどね。
そうすれば、事件も起こらなくなりますし。
[ポルテの気も知らず、贅沢なことを言ってみる]
何人居たっけ? 村人…
[小夜の問いかけに首をかしげ]
ん〜、でも菊ばぁちゃんが狐とか言っているんだったら…まったくの外部の人間が攫って言ったっていうのもなんか曖昧な感じもするし…
第一普通の誘拐だったら身代金が無いって言うのも変だし、その自由帳に名前が書いてあって、消されているって言うのも謎。
だったら――
…身近なものの犯行?
[アイスコーヒーをちびちび啜りながら首をかしげて]
まぁ、確かに一通だけじゃなく、どばーって投函されたらそれはそれで早期解決だけどねぇ。
でもこの手紙ってどうやら人間が投函しているわけでもないようなんだ。
じゃぁ何かって言われてもわたしもさっぱりだからわかんないんだけど…。
[でもなんとなく感覚で異次元辺りから飛ばされてきているような感じは手に取るたびに解る訳で]
…宇宙からの交信? それとも未来からの手紙…?
[だんだんと問題がかけ離れていくのを感じた。]
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