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[無言で湖面を見つめるアンから、甘い匂いがした気がして、一瞬首をかしげる。
けれどそれは一瞬のこと。
すぐに、濃厚な水の匂いにかき消されていく。]
『ふっ…携帯から連絡を取れるかどうかしてみた残骸が残ってるな』
……。煩いな、黙れ。
『まぁ、ここにいる連中全員が魂だけの存在と言ったが…本当に魂だけの存在で終わる者、神の悪戯で第二の命を得る者と…分かれるのさ。その分かれ目は神のみぞ知る…』
お前は神ではないのか?
『俺が?神な訳ないだろう、そんなおこがましい存在じゃないさ。時に崇められ、その恩恵が無ければ怨まれる…そんな人が理想とした存在な訳が、な』
……。あぁ悪かった。さて、お前は一体誰を結びつけた方がいいと思ってるんだ?
『全部ランダムにしてしまえばいいんじゃなか?神のお導き、でさ』
……。何も考えなくていいならやりたいよ、それ(笑)
今、気付いた事なんだが…
黄泉送りは、荷物とか服とかはそのまんまなんだよな!?
という事は、だ…俺の菓子目当てに黄泉送りなんて勘弁だぜ!!
『かーー!!お前はやっぱり面白い考えもってるぜwwwwwそれであの世送りなら、黄泉で泣き倒すんだな!!菓子ネタ持ち出したお前が悪いってなwwwww』
しかし、だ。向こうの宿泊施設の間、誰が飯作るんだろう?
『一人暮らしに慣れてるお前、か?後は向こうにいる祭礼関係者だろ』
……なら、祭礼関係者のモミジさんは繋がない方がいいの…か?
『だったら、とりあえず別の奴にしておくんだな。こういうのはパッションだ』
なら…めんどいから初期設定のままにしておくか、クルミ(確定にしてるらしい)と誰かにするさ。
…AAがうまく張れなくて、雑記帖を破いたのは内緒だ…
チロルチョコが上手く貼れんのだorz
等幅つかってテスト。
_____
/\ チロル \
/ / ̄ヽ(゚Д゚) ̄ヽ
\ ヾニ>//ハゞヽ<ニン
\// /| |Vヽ」
 ̄l/ ∪∪ ̄ ̄
[ほどなく船は湖中島に着いた。村側の船着場と違って、島のそれは足元も不安な木の作りだった。]
Oh…
[島を見上げると、少し小高くなったあたりの木々の隙間から、古びた神社風の屋根が見えた。
モミジはデジカメを取り出し、ぱしゃり、と1枚撮った]
[薬屋の息子、とロッカ達が言っていた男性が、ロープで船と桟橋を固定するのを待ち、足元のスポーツバッグを肩から下げた]
さー、皆さん、イキマスヨー?
[気分は引率のおねえさん]
<うふっふ…> ≪ふふ…≫
<…あはっはははは>
≪くすくす≫≪きゃはっははは≫
<着いた?> ≪着いたよ≫
≪ねぇ、乗った?≫<乗った乗ったよ、他の子も全部…>
≪…ねぇ、どうする?≫
<これからどうする?>
≪邪魔された≫<そう…邪魔されたね、さっき>
<あと少しだったのに><そう…あと少しで>
≪乗っ取れた≫
<そう…あと少しで乗っ取れたのにあの子の身体>
≪邪魔された≫<そう…あと少しのところで邪魔された>
≪ふふ…あの女≫<そう…あの女に>
≪…ねぇ、どうする?≫<これからどうする?>
<殺す?>≪くすくす≫≪きゃはっははは≫
<…あはっはははは>
おおー。
ついに到着だね!
[一度だけ船が大きく揺れて、船が固定されると歓声を上げて桟橋へと跳び移る。]
ねえねえ、あれが儀式の場所?
あたしたち、あそこに泊まるの?
[引率しようとするモミジに興奮した顔で問いかける。]
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