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そうですよねぇ。
[アンが向かったと思しき方向を見詰めてから]
氷? そりゃ食べたいですけど、仕事がまだ……
[言いながらも、見えない引力に引き寄せられるかのようにホズミの後を追う]
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やっぱり何処に行って何しようか迷子状態だよ!
[屋根の上]か[白い白馬の背中]辺りに行けるかな!
……なんていうのはともかくとして、アン死亡が発見されるのはまた翌朝でいいんだろうか。それともこのままいってだろうか。悩。
あっついなぁ。
仕事は氷を取ってから行けばいいのよ。
[暗に、運んでくれと意味をこめる。
相変わらず扇子で扇ぎながら、天然氷のありそうな方へ進む]
そうだセイジ君。
今度の生贄って誰だか知ってる?
[円卓を囲んだ食事を終えれば洗い物を済ませ、双葉は先に縦笛を嬉しそうに持ったまま学校へと向かって行った。]
そろそろ儀式のための生贄が決まる時期だね。
決める前に村長さんは必ず私のところに来るからなんとなく解るんだよね。
[これは内緒だけど、とダンケの方を向いたまま人差し指を唇の上にあてて言う。]
そうですね。
ちょっとは涼まないと、体が持ちそうにないし……。
[氷のひんやりした感触を思えば、それを運ぶくらいはお安い御用だった]
あ、生贄ですか?
そういえば、まだ聞いてなかったな。
[集会所に居た年寄り連中なら知っていたかもしれない、と]
え、誰を、って……。
[訊ねられて、困ったような顔をする]
……ネギヤさん、かな。
柔らかそうというか、脂が乗ってそうというか。
[彼の餅肌を思い出しながら答えた]
ホズミさんは、食べたい人とか居るんですか?
[机に置いて読んでいた本を閉じ、元あった場所へとしまう。それから冷たい茶を湯呑みに注ぎ、縁側へと腰掛けた。年寄り臭い。いわゆる悪ガキで有名な少年に、そうからかわれた事を思い出しつつ]
今日も、暑いですね。
……けれど、秋も遠くはないのですね。
[足元に落ちている二匹の蝉の死骸を見て、目を細めた。烏や猫やであれば不吉にも感じるだろう死骸は、夏の終わりの蝉である限りは、珍しくもなく]
儀式の生贄は、1人 だからね。
[理由を問うのならそう答えて、食器を洗い終えれば仕事の支度を始める。
古い戸棚を開けば母が残してくれた手記らしきものが大切そうにしまってある。そこには仮に殺人が起きた時にどう対処すべきかなども記されていたものだった。]
さ、ほらほら。
ダンちゃんもそろそろ畑行かなきゃ。
お野菜さんたちがお水待ってるよ。
…………。
[眼を細めて相手を見る]
食べたくないよ。死体なんて。
[肉の味を思うと、胃がむかむかして吐き気がこみ上げて来る。
人肉を食べ続けても、その行為への嫌悪感が消える事はなかったが、ただ吐き気を平然とやり過ごす事だけは出来るようになっていた]
それじゃあ、仕事行くね。
[戸棚から鉛筆と紙を取りだし鞄へ詰め込んで出勤の支度。
診療所の方には
『本日は学校と回診日です。
戻りは夕方ころです。』
と、張り紙をしてから家の外へ向かう。]
ひみつー、ですか。
[誤魔化された事に釈然としない顔をしたが、ノコギリと紐を手渡されて]
はいはい。
氷は少し余分に食べさせてくださいね。男なんで。
[お駄賃を要求しつつ、氷を探しに洞窟の中へ]
ほわー。
今日も暑くなりそうだぁ…
[蝉の鳴き声を聞きながら
陽が昇り始める村の青空を見上げた。
学校へ向かう前にその足で小料理屋へと向かった。**]
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