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あ、そうそう。
さっきモミジちゃんを見たーって言ったのはただ単にモミジちゃんの名字の説明をしたかっただけだよぉ?
鷹がいなくて小鳥が自由に遊べるから小鳥が遊ぶって書いてタカナシって読むんだね。
勉強になったね!わーい。
皆の話ぶった切って出たのは本物出してやろうと思ったから、ね?
あれ?これ言ったっけ?まいっか。
でも近藤とかゆー人に邪魔されたの、まじうざぁ。
そうだ皆知ってる?
今鬼が殺した人間がふたり、皆が殺した人間もふたり…皆も鬼と一緒だね、よかったね!ハッピーだね!
ね、人殺しの皆さん?
忘れてたわ、シンヤの希望伝えとくね?
ケンくんに殺してもらいたいんだぁってさ。
いいね、ケンくんヒーローだよ?あははははは。
[くるくるとあちらこちらに目が動き、ころころと話が移り変わってゆく。
またひとつ大きく笑い声を響かせると寺崎の元に行き顔を覗き込む、その顔は享楽に染まっており。
最早、弓槻臣哉の面影など微塵も見当たらず]
さ、どぉしよっか?
ヨシくんお得意の占いとやらで見ちゃう?
それともロッカちゃんが俺の声聞いちゃったりしちゃう?
んふふ、決めておいてねー?
あ!放置とかは寂しくて泣いちゃうからかーんべん。
[今や誰にも興味がないのかさっさと皆のそばを離れる。
離れた先で呟いた言葉はきっと誰の耳にも届かなかっただろう。**]
ナオちゃんにお前の気持ちなんて伝えてあげないよーだ、ばぁか。
―回想終了―
あ、それから櫻木さんが守護者だったのね。
さっき確認したわぁ。
ごめんなさいてっきり寺崎君が守護者で村瀬さんを護衛してたのだとばかり思ってたわ。
鷹野さんの結果が隠れたらもっと現状の議論が混乱したんじゃないかって意味で。
あとそうなってたら先生が鬼だって言われてた気もするし。
…じゃ、おやすみ。
[そう言いながら定位置とは違う須藤の隣の席へ行き、気だるげに目を閉じた。**]
[うつらうつらとしていると櫻木の声が聞こえる]
ナオちゃん…?
ほんとに鬼火さんの言ってた通り…いた…?
[その力がどういうものかは霞がかってはっきりとは理解出来ないが、他に同様の告白をする者が居ないというのであれば、彼女も自分と似たような立場なのだろうと思う]
[弓槻の告白に目が完全に覚めた。
そして櫻木や寺崎の名を出して嘲笑う姿に怒りを抑えきれず、弓槻の前に立つと平手打ち、返し手でもう一発、更にそこからもう一発入れた。途中で受け止められたかもしれないが、構わず涙を流しながら叫んだ]
シンヤくんのばかぁ!!
泣いちゃっても知らないもん!
占うのも投票もさっき皆で決めたとおりでやるんだから!シンヤくんなんて隅っこで泣いてればいいもん!覚えてろー!
[覚えてろの使い方を完全に間違えているのはテレビなどの影響で間違えた解釈で覚えてしまったからのようだ。
何事も無ければ弓槻の前に来た時と同じ勢いで定位置に戻るだろう]
[涙が止まった頃、自分の考えを紡ぎ出す]
あのね、今更だけどね、シンヤくんがあんな風になっちゃう前は、六花、見てもらう人は占い師さんに任せるんじゃなくて、指定して別々の人を見てもらおうと思ってたのね。
だって、同じ人見てもらうよりもパターンが掴みやすいのね。もし結果が分かれたらその人にしか皆、目が行かないもん。
[一息ついて、周囲を見渡す]
今だと皆、色々見えてきたことあると思うのね。
鬼さん、二人残ってるからどの組み合わせなのかも考えてほしいのね。
ー回想ー
弓槻、くん?
[裾を引く手を払い除けられ、人が変わったように語る弓槻。
衝撃のあまり、言葉を失う。
語る弓槻の姿をした何かをただ見つめる。
何か言っているが、何を言っているのだろう。
彼がワカラナイ
やがて彼は皆の側を離れて行く。
何も言わず、どうすれば良かったのだろうと思案に目を閉じた]
ー終了ー
[乾いた音にびくりと目を冷ます。
ちょうど村瀬が凄い勢いで元の場所に戻って行く姿が目に入る。
離れにいる弓槻を見たのち視線をボイスレコーダーがある場所へと向けた。
ふらりとボイスレコーダーのところへ行き、投げ捨てられた星型のペンダントにそっと手を取る。
握ったまま、再生を押して聞き入るだろう。**]
[弓槻には一瞥もくれず、話し出す]
ふーん。櫻木さんね…。
なんかよくわかんねーけど…
守ってくれた?っつーんならサンキューな。
でも…櫻木さんなら、正直出てこないほうがよかったんじゃねーの?って気はするけど。
[櫻木の力がどんなものかはわかっていない。
けれど、守ったというなら、守ってくれようとした意思に感謝の意を]
あーそれと。
そこの変なのの話でわかったろ?
ってことで、さっきは寺崎さんとリウと須藤センセーの中から、ってことだったけど、それに小鳥遊センセーも候補に入れて。
[櫻木が守る力を持っている。それを聞いた瞬間、彼女は後悔した。
もし、その力が鬼が恐れるものなら鬼火に囲まれやすいだろう。
わかっていたことだが、シュミレーションをし返すと悪い流れしか思い浮かばなかった。
しかし、弓槻の突然の告白は彼女に安堵を与える。
弓槻が何者かだったことよりも彼女にには長澤が本当に頼りになる人物だという事実だけが嬉しく仕方がなかった]
やっぱり、りぅはヨッシーのことずっと信じてたよ。
[ニコリと笑いかける]
後ね、須藤先生の案に賛成はしてたんだけど、小鳥遊先生のりぅへの不審感を聞いたらりぅは小鳥遊先生を怪しく思っちゃったの。
だから、元々りぅが信じてるヨッシーに村瀬先輩とかの指示には沿わないけど占ってもらうつもりだったよ。
色々話したいことがあるから個別にまとめてわかりやすいようにしてみるよ。
それが三枝先輩へのお返事にもなると思ってる。
[ゆっくりと考えながらしゃべり始める]
投票希望は小鳥遊先生。
りぅへの不信感が疑問だったよ。
確かにりぅは須藤先生の寺崎先輩の2つ案が投票前と後で違和感を感じたとは自分でも同じことを思ったと言ったよ。
でも、希望理由はそれだけじゃない。
寺崎先輩がりぅの言ったことを変えて言ったのが気になったのが一番強いよ。
それと、その理由を後から須藤先生が同じこと理由にあげてるなって思ったよ。
寺崎先輩も言ったことを変えることでりぅの印象を操作しているように感じたよ。
りぅにはそれが意図的な悪意だと感じたから希望したの。
後、時間が間に合えばクルミちゃんじゃなくて、三枝先輩に投票を変えようと思ってた。
三枝先輩にも同様のものを感じたの。
三枝先輩は最初の投票の時にりぅよりも早く櫻木先輩を挙げてたと言ったけどりぅには櫻木先輩が投票される程の疑いをりぅの前からは感じれなくて、やっぱりそこは過剰だなって思ったから、ここも何かしらの意図的なものかなって思ったよ。
村瀬先輩の力はわからないけど言葉を信じるならクルミちゃんは鬼じゃないし、三枝先輩も鬼じゃなかったんだけど...。
寺崎先輩は最初の投票は鬼じゃないと思ったけど、2回目の投票前は鬼じゃないと言い切れなかった。
でも、みんなと違う案をだすって点は鬼としては目立つすぎてると思って投票まではあげなかったよ。
で、今、守る人の話で寺崎先輩が村瀬先輩から指摘された案とかを見て不用心だなと思ったの。
寺崎先輩を鬼じゃないと確信はできないけど、元々おちゃめな人なんじゃないかなって投票前のは悪意があったわけじゃないんじゃないかと今は思ってるよ。
[寺崎の目を見て、ニッコリと微笑む]
今回の須藤先生の投票の案乗ってるだって、弁が立つ人って言ってるけどだったら村瀬先輩の案にのるのが一番安全だと思うの。
投票先は広がるし、村瀬先輩はなんか力持ってるみたいだし。
─回想─
[ふわり、と甘い香りが鼻先をかすめて目を覚ます。
隣を見ると、疲れきった顔の小鳥遊が眠っていた。
花の香りは彼女が持っている砂糖漬けのものだろう。
職場でも時々気づいては癒された、これまで通りの優しい香りだ。
普段と違うのは、その後に続く錆びついた鉄のような臭い]
……。
[上着を脱ぐと、小鳥遊の身体の上に掛けた。
血で汚れた服を隠すと少しほっとする。
痛みを訴えるこめかみを指で強く圧すと、レコーダーを再生して増えた会話に耳を傾けた]
─回想終了─
[守る者について、皆が自分ではないと口を揃える。
最後に櫻木に行き着くと、彼女は肯定して自らが持つ能力の事を打ち明けた]
…話を聞いても今いち信じがたいが、他に似たような力について名乗る者がいないという事は、本物だと信じてよさそうだな。
結界?とやらを、最初は弓槻に、次に長澤に向けたのか
二宮や近藤さんのように、隣車両に向かった者ではなく目の前で亡くなった者がいなかったという事は、櫻木が守った事になるのか?
[半信半疑だが、今は飲み込む事にした]
あと、弓槻の告白だが…本物は嘘を吐く必要がないのだろう?
という事は、弓槻が偽者と解釈していいんだな。本物は長澤か。
[その正体は鬼か、補佐という別の者かもしれないが、長澤が伝えた結果以外は白紙に戻される]
三枝は鬼ではない。小鳥遊先生は分からない。
[確かめるように言って]
次の占い先と吊りの希望は、寺崎、成瀬、小鳥遊先生の中から出すよ。
[彼らの顔を順に見る]
弓槻については、いずれ対処を取らないといけないと思うが、次に隣へ移る候補には考えてないよ。
今はこの三人の内、二人に鬼が潜んでいると思っている。
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