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んーと、あとどう見たいか、だっけ?
みんなが決めた人を見たいか、自分で選んだ人を見たいか、って話なら、自分で選んだ人を見たい。
それぞれが違う人を見たほうがいいか、同じ人を見たほうがいいか、ってのは判断するほうの問題が大きいと思うから、俺はどっちでもいい。
俺にとっちゃ、俺の見た結果が正しいから、同じ人見ようと違う人見ようと、俺の見た結果が絶対だ。
[レコーダーで票の流れについて聞いていたが、ふと顔を上げて]
ねえ、長澤君。
椎名君に車両へ移って欲しいっていってたけど、その前に弓槻君も同じ希望を出していたのは気にならなかったかしら。
それからね、鷹野さんは相変わらず気になるの。
諸々の希望を出すのが遅かったのもあるけれど、占いの希望が集約するとここが鬼だったら怖い、みたいなのがね…。
あ、先生喉が痛いから少し黙るわね。
[けほ、と咳をしながら目を閉じた。**]
あと…その、あたしが受身って声がチラホラと聞こえてて…その件に関しては否定出来ません。
治したいなとは思うんですけど、多分これからもこんな感じ…です。はい。
言い訳しちゃうと、あたしが喋る時には何かもう素敵な案が出ちゃってるっていうか…。
って、言い訳ダメダメッ!
あたしも何か提案出来そうな事があれば出来るように頑張ります。…たいです。
[先程とは打って変わり、気まずそうな感じで口をモゴモゴさせながら、軽く頭を下げ]
[小鳥遊の話を聞いて]
なんで割れると思ったんです?小鳥遊センセー
弓槻サンが鬼って可能性っすかー…
それだと、センセーの言った前提の、意思疎通の出来ない補佐役、でしたっけ?
ソレ、なにやってるんすかね?
意思疎通出来なきゃ、誰が鬼だかわかんねーのに、どうやって補佐するんでしょーかね…
まぁ、逆手に取ってってのはあるかもしんねっすから、気には留めておきますけど…あんま今は考えてないっす。
それとバクさん希望の件は、弓槻サンを補佐役だと思ってるから、気にならなかったっすね。
[そこまで話すと、座席に身を沈める。
―クルミのそばでも、リウのそばでもなく、一人で。
リウに怖がられちまったな…
クルミも…俺を怖がるのかな…――**]
[頭を下げてる途中で小鳥遊の声が聞こえて、頭を上げてそちらを見る。
よく見たら顔の血が綺麗になってる…なんて事はどうでもいい]
希望が出すのが遅かったのは本当に申し訳なかったです。皆さんにご迷惑をおかけしました。
多分今回もさっきと同じようになっちゃうと思いますので、現状での希望を考えてから少し休む事にしますね。
…と言っても、さっきからあまり時間が経ってないのでそこまで皆の印象が変わってないかもしれませんが…。まぁとりあえずの希望という事で。
ロッカ先輩には、近藤さんやケン先輩程大丈夫かなって気持ちが沸きませんでした。
鬼っていうと人をかどわかしそうなイメージを持ってるんですが、ロッカ先輩が一番それっぽく見えました。だから怖かったです。
ですが、鬼側じゃなければ頼もしいし…なので希望しました。
なんでって。
櫻木さん、それなりに疑われていたわよね。
そういうタイプに嘘の告発をかけたらうまくいきそうに思うのだけど。
鷹野さんの答えも聞いてるわ。ありがとうね。
[長澤の問いと鷹野の答えに短く返し、再び目を閉じた。**]
[いつの間に席を立っていたのだろうか。
気がつけばレコーダーの前に座り込んで何度も聞き返していた]
えーっと…考えを纏めるのが大分遅くなりました。
あたしから見て、リウ、ユウキ先生、モミジ先生、ケン先輩、コハル先輩が候補…?になるんですよね?
そして今のところ、見える人だと嘘をついているのは補佐…ですか。名前からしてその人なのかなって。
後はシンヤ先輩にお尋ねした部分も気にかかっててそう思っています。
なので…その、この5人の中に2人の鬼がいる…と思っています。
その内のリウとユウキ先生はちょっと疑いにくかったです。
簡単に言うと、リウはさっきの視て貰いたい希望とその理由。
ユウキ先生は…何て言うんでしょう。違和感のない感じ…?特に気になる点がないというか…。
で、残るはモミジ先生、ケン先輩、コハル先輩になります。
ケン先輩の事大丈夫そうって言ってた舌の根も乾かない内に申し訳ないですが、よくよく聞き直したらコハル先輩のお願いするかもしれないって流れと、ケン先輩の優先順位が下がったっていう流れにちょっとおや?っと思った次第です。
いえ、勿論そう思うに至ったコハル先輩の考えは納得出来るんですけど。
ただ、ケン先輩が大丈夫そうかなーって思った理由に、コハル先輩からの希望を貰うかもしれないのに。っていうのがあったので、もしこの二人が鬼だったとしたら…なんて事が過ぎったり。
ただ、この二人が鬼だったとした場合は…ちょっと仲良くしすぎなのかなぁとも…。
結果論にはなりますが、ナオ先輩が鬼じゃなかったのでコハル先輩が鬼ならフォロー入れる必要あったかなとも思うし、
ケン先輩のお話聞いてて、鬼じゃなさそうだなぁと思うんですけど…!
私の視て貰いたい先希望はコハル先輩でお願いします。
モミジ先生は、やっぱりケン先輩を気にし過ぎてる感がありました。
先生が何故気にしていたかの理由は分かっているつもりですが、ケン先輩が鬼だったとして誰も伏せて希望には賛同していなかった中で、何の情報もない状態で目立つというリスクを背負ってまでそれを主張する意味があるのかなって考えは浮かばなかったのかなぁって。
あとこれはちょっと気になったので質問です。
聞こえない人に関してなのですが、
折角の脅しなのに、何故今ではなくさっきコハル先輩に答えてしまったんですか?
ご自分でも言ってよかったのかしらとは仰っていましたけど。
隣へ避難して貰いたい人にはモミジ先生を希望します。
あ…頭パンクしそう…!
何かもうグダグダになってるかもしれませんが、これがあたしの限界です…!
とりあえずの希望として聞いておいて頂けたらと思います。
多分、あたしが少し休んでる間にもまた流れ…っていうんですか?そういうのが動くと思うので、それ次第でまた変わるかもしれません、とだけ。
変わる場合はまた皆さんにご迷惑をおかけしてしまうかもしれませんが…。うぅ、本当にごめんなさい。
[普段使わない頭を使ったツケが睡魔として襲ってきたようだ。フラフラと立ち上がると、今度は適当な席ではなく長澤の隣に腰掛け、さっきして貰ったように彼の手を握り]
…おやすみ。
[そう言って目を閉じた**]
……ッ
[呻いて閉ざしていた目を開ける。
周囲は静まり返っていた。各自、思い思いに休息を取っているようだが、どの顔にも疲労の色が濃い]
早く…鬼を始末してここから抜け出さないとな…
[レコーダーを再生し、増えた会話の内容を振り返る]
ここまでで、先生が思った事を言ってみる。まずは二人の見る者についてだが…
[レコーダーに声を吹き込み始める]
長澤の意見や態度は一貫していて、本物だったら頼もしいと思う。
一方で、弓槻の言い分も分かる。先に名乗り出たというのも、周囲が情報整理しやすいためだったか…成瀬あたりは疑っているようだけど、そういった考えも先生はアリなんじゃないかって思う。
性格や資質にもよるのかな、…二人共どちらであれ同じような振る舞いをしそうだと考えると、タイプが違って比較が難しい。
今の所、どっちもあり得るというのが先生の考えだ。
次に、櫻木の質問に答える。
先生から見て、分からないのが誰かって事だよな。まだ考えがまとまらないが、感じたままをいうと…
まず寺崎が言った、占い方法の案についてだが…
寺崎が心配する事は理解できる。その上での同じ人占いだって。ただ先生、最初に聞いた時、手堅いなって思ったんだ。
寺崎にはさっきの、希望を伏せて投票する案の印象があったから、今回のはそれとは違うな…と。
寺崎には、何か心境の変化があったんだとしたら、聞いてみたいな。
小鳥遊先生は、学校でお会いする時とは印象が違いますね。
[疲労し強張った頬を動かし、小鳥遊に微笑みかける]
いつも笑顔で、正直何を考えているか分からない感じだったんですが…ここではご自身のお考えを沢山述べていらっしゃる。
一番情報が多くて、参考にさせていただきたい内容もあるのですが、長澤とのやり取りが少し気になって
[一つ咳払いをしてから、声を低めて続ける]
…その、櫻木を視た二人の結果が違える事を期待していたように見えたんですよね。
それが、明確な情報が欲しい人としてのお考えなのか、…あるいは…えっと、居るかどうか分からない補佐らしき者…に向けて、結果を揃えた事に対する焦りか憤りにも見えて、つまりそれをどう見るか…って事なんですが
[慌てて咳払いをする。同僚として接してきた経緯がある以上、彼女を信じたい気持ちが強い。明確な言葉を向けられず、言葉を濁した後で詫びた]
すみません、思い過ごしだと考えたいのですが…
[続けて]
鷹野は先に考えを述べようと、積極的に動いている辺り、受け身と評価されたのを覆そうとしている努力が伺える。
先生は、そういう頑張り屋を応援したいと思う。
成瀬は弓槻への考えは聞いたが、もっと他の意見も聞きたいな。
三枝は、気持ちが落ち着いたら考えを聞かせてくれ。
以上
[言葉を切り、レコーダーの録音を停止する]
[乾きに痛む喉を手で擦りながら、シートの後ろを振り返り窓の外を眺める。
光源がまったく浮かばぬ深い闇は、列車が進んでいる実感すら湧かない。
早く、戻らないと…───。
強く念じ、指の節で窓を一回叩いてから正面に向き直り会話に戻る。**]
[予想はしていたが、弓槻からの弁明にとても心が弱る。彼の弁明は最もだと彼女も感じたからだ]
ごめんなさい、弓槻先輩。
先輩の気持ちもわかるけど、りぅはヨッシーを信じたいの。
弓槻先輩も村瀬先輩も力を持ってるのはわかるんだけど、やっぱりあんまり知らないから信じきれない。
[信じたいけど...という言葉を最後に小さく付け加える。長澤の両手を取ろうと真っ直ぐに彼の目を見て、彼女は言った]
ヨッシーのこと信じてるからね。
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