もやしっ子 ギンスイは、研修医 ユウキに「お帰り。プレゼントはたくさん貰ったよ」と笑う。

もやしっ子 ギンスイは、学生 チカノの隣にしゃがみこんで、頭を撫でた。

花嫁 ツキハナは、研修医 ユウキの煙草へと無言で手を伸ばした。

学生 チカノは、もやしっ子 ギンスイを涙の溜まったうつろな瞳で見上げた。

会長 ベックは、研修医 ユウキに「サンタならわかるはず。貴様さてはサンタではないな…！」

もやしっ子 ギンスイは、ちょっと緊張しつつ、ちかをそっと抱きしめて頭を撫でた

会長 ベックは、ご馳走をつまみ食いしながら、考え事。

研修医 ユウキは、会長 ベックに「俺は三太じゃなくてユウキですから」と流してみた。

学生 チカノは、もやしっ子 ギンスイに抱きしめられて、その温もりに涙が零れる。ぽろぽろと。

もやしっ子 ギンスイは、学生 チカノが泣きやむまでやさしくやさしく頭を撫でる。

研修医 ユウキは、目を眇めた。

もやしっ子 ギンスイは、ちかの頭を撫でつつ、胸が痛んだ。

もやしっ子 ギンスイは、会長 ベックを頼る目で見た。

もやしっ子 ギンスイは、ちかと一緒に戻って来て、ついとベックを突付いた。

会長 ベックは、突付かれた。「――任せるって意味かな」

もやしっ子 ギンスイは、会長 ベックに「う……頑張る」。

もやしっ子 ギンスイは、会長 ベックに「でも、足りないと思うから、だから、その時はお願い」

会長 ベックは、「うん。頑張れ。ゆっくりでいい、とは言えないけれど」

もやしっ子 ギンスイは、学生 チカノの手をぎゅっと握り締めた。

もやしっ子 ギンスイは、会長 ベックに、こくりと頷いた。

会長 ベックは、「うん。一つだけ言う。ここで誤魔化すのは、駄目だよ」

花嫁 ツキハナは、研修医 ユウキにいいえと一言零し、“昔”を*思い出している*