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[ひとつ目を閉じ開き
枝から伝い下りて、足取りはよろめく。
いちどだけ獏を振り返った。
またあおうと、唇だけで象って。
そうして
水音に足並み添わせ、どこかへと*]
[変わらずドームの壁際を回っていたが、ふと立ち止まり天井を見上げ]
綺麗な空だ。
こうして見ていると……
あそこを飛べたらどんなにか楽しいだろう、と想像してしまう。
何。少し休憩しようか。
[呟いた後。壁に背をもたれ、*座り込んだ*]
[テンマの呟き>>115を聞いて、すたすたと近づく。
男の表情を見つめ、先ほどペケレにされたように自身の右手をKnockerの頭上へ伸ばした。
そして、僅かに目を丸めてから視線を外す]
……おやすみ?
[抱えているぬいぐるみへ、顔を*埋めた*]
箱入り娘 プレーチェは、ここまで読んだつもりになった。[栞]
なぁカナメ、お前は俺の歳を知っているか?
[ぽつり、虚空に問う。答えは、やはり返らないけれど。ガラス張りの天井をもう一度見上げれば、そこには輝く太陽と、大空を舞う渡り鳥の姿があった。失人は問う。]
なぁカナメ、あれはなんだ?
なんで空を飛んでいるんだ?
なんで落ちて来ないんだ?
[記憶を失う。それにも程度があるらしい。眠っていた時間の差か、あるいは環境の差か、はたまた個人の資質なのか。むしろ最初から、記憶などないのかもしれないが。とにかく、失人には、世界の全てが新鮮だった。見るもの全てが、新しい発見だった。世界は、失人を強烈に惹き付けていた。]
[此方へ伸ばされる白い手>>122を不思議そうに眺めた。
プレーチェが男の黒髪へ触れたか触れなかったか――
僅かにも感触があったのならばそれは彼女のもの。
空気を震わせるプレーチェの声は、ささやかにも届いて]
…有難う。
すこし、眠れそうな気がしてきました…
[ゆるゆると穏やかに吐く息は、何も揺らさないけれど]
…浮気者かどうかは、さて…解りかねます。
[上目使いで見上げてくるペケレ>>123の視線を受けて、
ひとつふたつ思案げな瞬きを落とし…緩く顎を引く。]
「御目にかかりたい」…
そんな他愛無い気紛れは、"用件"に入りますかね?
[やがて墓碑が並ぶ傍、草地へ横になって寝入るペケレの
様子に、Knockerは空気を震わせぬ声を耳触りよく落とす。]
おやすみのキスなど捧げてはいけませんね?
[天真爛漫な眠り姫に相応しいのは、目覚めの――――。
そして今は心地よい眠りをと、上着を脱いでふわり掛け]
こんなに愉しそうな寝顔をなさるのですから――
[ペケレが目覚める頃には跡形もなく消えてしまう其れ。
Knockerは立ち去る。齎す暖かさばかりは*残るといい*]
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