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おー。おはようございます。っつか、おかえり?
………あー、それ。忘れてた。んー。
[フユキと義兄達が入ってくると軽く挨拶。タグを手に取れば、ふと今朝の夢が思い出されてぎゅっと握り締めた]
[ドウゼンがやってくると、こちらにも挨拶をして、>>117にかちりと動きを止めた。陽の光で全く違う場所に見えていたけれど、そうだった。少し浮かれていた自分にしゅんとなり、血の色を思い出して途端にものが食べられなくなる]
…………。
[親父の>>120に、ばっと顔を上げて親父をまじまじと見る。
次いで、惨劇を想起させるかもしれない炊事場に目をやった。
しばらく考え込むと、何かを決意した表情で]
親父、皿洗いは俺やるよ。俺、昨日ほとんど見てないし。
…ん。わかった。
じゃあ後片付けは任せたぞ。
[息子の決意に気付いているのかいないのか、のんびりと答えを返しながら茶を啜る。]
っつーことで、オッサン、このタグ、もちっと預かってて。
水仕事でなくすと嫌だし。返して欲しくなったら勝手にとってく。
後で、神社で見つけた面白い話、後で教えてよ。
ん、任された。親父、ごっそさん。
じゃ、お先に。
[残りの朝食をがっつり食べ終えると義兄の前に獏のタグをちゃりんと置き、残りの面子に会釈だけして炊事場へ**]
おぅ、行って来い行って来い。
綺麗に洗ってくるんだぞ。
[息子を見送った後、二者間でやりとりされていたタグへ視線を送る。
否、タグを渡された男に視線を送る。
ついていくなよと言わんばかりに。**]
[声が聞こえ、振り返った。しかし、声はすれど姿は見えず。
小首をかしげていれば、目の前に何かがぼとりと落ちてきた]
あらあらら。鳥の糞ですわ…びっくりしました。
[そこへどこからかおいしそうな匂いが漂ってくる]
管理棟に戻った方がよさそうですわね。
[その場を後にして、管理棟にむかった]
[入り口に入れば、コルクボードのメモが目に入る]
あら。もしかしてこの匂いは、栗田さんの朝ごはんなのですね。
[メモを見つつ少し思案して]
…これは、夜は私が作った方がいいのかしら…?
[考えつつも、囲炉裏端に向かう]
[囲炉裏端では、すでにご飯を食べている人たちがいた]
みなさんおはようございます。
あと、これは栗田さんがおつくりになったのかしら?ありがとうございますわ。
[挨拶をして席に着き、食事を取りながら、周りの話を聞いていた。
程なくしておずおずと、話しかける]
あの…晩御飯は私が作りましょうか?栗田さんほど美味しいご飯は作れないと思いますが。
人数も多いですし、カレーくらいでいいかしら?
[食事が終わると、事もなげに―ネギヤの死に実感がわかないような雰囲気で*炊事場に向かった*]
- 朝・割り当てられた家屋前 -
〔2度目の逢瀬は必然。
杏奈は一人、ハナミズキを見上げ涙を流す。
頬に伝う温もりは、顎先に触れ地に落ちる頃、
その温もりを失ってゆく。〕
……管理棟の前の子じゃない
〔呟く言葉と共に、ゆらりと伸びる手。
昨日まで纏って居たシーツは家屋の中だが、
今日はシーツの代わりと言わんばかりに、
その身のあちらこちらについている、羽毛。〕
此処だったんだ、ね…
〔触れた手は更に奥へと伸び、
その木を抱きしめる様に優しく回される。
きつく抱きしめ、瞳をとじて〕
ごめんね…
ごめん、…ごめん、ね…
〔辛そうに零す言葉。瞼は微か、震えている。〕
あなたは、ワタシ。
もうずうっと、一緒だから。
〔口許には用意された笑顔が浮かぶ。
何処かぎこちない、諦めの様な。
杏奈の数倍もあるハナミズキは揺れるだけ。
しがみつく杏奈を、抱擁する事も無い。〕
ただ、ありがとうって。
一言だけ言いたかったの。
――、云いそびれてしまったけど。
〔云いそびれた、と零す杏奈の脳裏に去来するは
いつかの行き交う雪球と二人の男性。
そして、挨拶を呉れた綺麗な女性。〕
[羨む気持ちを笑顔の奥に隠してグリタと獏のやりとりを聞いていた]
[タグにちらりと視線を送り、突然止まった獏の動きを気にしつつも、皿洗いを申し出た彼によろしくと告げ、背中を見送る]
晩御飯はカレーですか!
楽しみです。僕も手伝いますね。
[目を輝かせ、ビセの背中に告げて]
勝手なのは……解ってる。
でも、もう長くはないから。
〔小さな身体は木から静かに離れ。
見上げる顔は切なさに彩られ、儚い微笑み。
制服から数枚の羽毛がはらはらと落ちる。〕
勝手でも、期待するしかなくて…。
〔きゅ、と唇を噛み暫しの間。
再び唇が音を紡ぐ頃、香るハナミズキ。〕
お父さん、お母さんにもありがとうって。
――、云いたかった。
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