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[そういえば、ルリちゃんが魔法とか何とか言ってた。
で、ソラさんは杖持ってた。
ちょっとした悪戯で、端末の画面の上で指先を横に滑らせる。
いきなり変わった画面に、驚いたりするかなぁ、なんて。]
んー……ソラさんのも隣の人の、なんだね。
じゃあこれ、未来のことと、隣にいた人のことが分かる日記なんだ。
お兄さんのも、隣の人のが分かるの?
……あっ、私、クルミ。
[まとめた内容を口にしながら頷いて、ついでに1stのお兄さんにも質問。
最後に、忘れてた自己紹介を付け足す。
名乗られたら、自分もちゃんと名乗りなさい、っていうこれも、おばあちゃんの教え。]
……精神?
?お前の世界に戦争はないのか?
[安穏、この状態はそういう風に表現するのか。不思議と言葉の不自由はなく、意味はわかるが理解しがたい概念だった]
いや、リラックスして引き締まる?
[怪訝が困惑になったが、服は着たい。くわえてその口ぶりは少し勘に触る、自分が怯えてるようだ]
……わかった、当座はその服で構わない。
襲うなら襲えばいい。返り討ちにする。
『 8thは4thに感謝する 』
[少し睨むようにいったところで、機械の電子音が重なった]
神の日記…――
[絵日記の一枚目に戻る。
…嗤うカボチャ。真っ赤な文字。
嫌でも脳裏に焼きつく、その吹き出し。
和服の棒人間のページに再び戻って、]
うん。なんか、書いてある。
その「かみのにっき」ってゆーやつだって。
オレ様たちが、鬼? …この3にん?
[振り返った先に、手帳に浮かび上がる文字を書く人が見える。
手帳は閉じないままだから、相手の返事も見えた]
おお、戦える人ならラッキーだ。
だよね。
生き残って自分の世界に帰ろう。
[そんな言葉を手帳に書き込んだ]
[振り返った先に、手帳に浮かび上がる文字を書く人が見える。
手帳は閉じないままだから、相手の返事も見えた]
おお、戦える人ならラッキーだ。
だよね。
生き残って自分の世界に帰ろう。
[そんな言葉を手帳に書き込んだ]
[スタンガンを手に入れたところで
またもネットゲームサイトからの
メッセージが届く。
今度は親友を名乗ったものではなく
「運営から」となっていた]
『7thさんが5階に行きました』
そしたら、私にはあのドレスの人が
何をしたか分かるってことか。
逆に私の行動も誰かにばれている、と。
[その後も「運営」からのメッセージで
ザクロの行動が逐一報告されていく]
…!?
[案の定、変わった画面に目を見開いて
身体を斜めに半歩、後退った。
杖を握り締めた手に力は入りっぱなし]
クルミ、か。
お前も隣のか、…と言うことは。
自分の行動が逆の隣にきっと見えているわけだ。
[あの男か、と、顔を思い浮かべて
無意識に、眉を立てる]
有利と不利がひとつずつ、か。
[ザクロの様子も気になるが、
近くに食品売り場があるのを見つけた。
そういえばこちらにきてから
何も食べてない気がする]
自覚するとお腹も減るよね。
[そんな独り言を言いながら
パンかおにぎりでも食べようかと
立ち寄った矢先、
皮の胸当てをつけた少女と
背の高い男性がいるのを見つける]
あっ。そういやハロウィンのお菓子あったんじゃね?
[ポケットにつっこんでいたビニール袋から
飴玉を取り出し、口に放り込んだ。
…次第に、口の中が真っ赤になる。
ドラキュラキャンディーと呼ばれる代物だ。
『9thの、口が真っ赤に染まる』
舐めた後に絵日記を開いたら、
既にしっかり記入済みだった]
鬼か。
現段階ではそういうことになるのだろう。
[その立場、男は実は悪くは思っていない。
さて、この子はどうか。]
ゼンジだ。
君はなんて呼べばいい?
[先程手に入れたふろしきは、
角っこふたつを首元で結んで、
マントルックにしておいた。
その格好で2Fをうろうろしていると、
なんだか地図のようなものを見つけた。
頭を大きく逸らせて視界に収める。
大人の高さに備え付けられたそれには、
『ふろあまっぷ』と書いてあった]
へーーほーー?
ここが…2階、てーと、
…上にも下にもたべもんがある!!
じゃなくて。
へー、そうなんだ。
人工的とか……なんかすごい難しそうだけど。
[木とか外に生っている姿しか思い浮かばない。
首をかしげて相手を見つめていれば。
唐突な言葉にきょとんと瞬き]
は、え?
あー……まあ、戦う、のは、するつもりはあるけれど。
[手帳にちらりと視線を落し。
「10thから挑まれた。逃げた」
そんな書き込みが見えた]
……でもまあ、もうちょい、様子見する!
[実際、まだ戦うには早い気がした。
それに、なんかこう、隣の3rdとかと違って手強そうだし。
応戦して勝てるかどうか微妙という判断の元に、くるりと踵を返して駆け出した。
その視界の先に6thの姿を見かけた気がしたが、足を止めないまま]
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