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[改めてシャツと上着とを着ると家屋を出た。やはりゆっくりと村を歩いていく。ふと、昨日から変わらず、むしろ一層鮮やかに咲き誇っているハナミズキを見やり]
不気味ですが、綺麗ですね。
それこそ……獲物を誘う食虫花のように。
[その花びらに指先で触れ、離し]
[靴を履き管理棟を出て雪の残る道を進み神社を目指す。記憶が完全ではないけれど不思議と足はまっすぐ迷わずに神社へと向かってるようだ。何が目的でもない。ただいけば今唯一の支えになっている兎からの声が聞こえるかもしれない。一縷の期待に足は進む]
備前さん、風雪センセ。
もう手伝える事はありませんかなぁ?
と、獏。湯飲みも頼むわ。
[獏に湯飲みを手渡しながら、炊事場から漏れ聞こえた神社に関してのあれこれについて思案しようとしていたところで声を掛けられた。
若干嫌そうに顔を顰める。]
あんな狂い咲くような花の下に埋められるのなんざ、気持ち悪いだろうに。
それだけだが、何か?
……あれ?
[ゴミを捨て終わって、手をぱんぱんとはたけば、
遠くに兎を抱えた女の子の姿が見えた。
ふと、思い出した昨日の泣声]
……独りで、大丈夫かな。や、俺が行っても何も出来ないけど。
[ぽつりと呟いて、少し離れて後を追ってみた]
/*
親父、可愛いよ、親父。
ドウゼン先生も大好き。
は、何この親父ばっかりになついている情況。
いや、違うんだ。最初はビセやアンやニキを口説いて青春小説的な何かをするつもりだったんだ。今はその影も残ってないけど!
この状況で浪漫だのなんだのって、どうよ。
…呑気なもんだ。
嫌な感じはしますな。同感です。
[洗い終わった湯飲みをたてかけつつ、男には毒づき、堂禅の言葉には肯定を返す。
その後小脇に再びセカンドバッグを抱え、炊事場隅の椅子に座った。]
[後を追う。溶けかけた雪に、足が少し沈む]
[今朝見た夢を、思い出した]
[気が付けば、俺は銀色の獏になっていた。
周囲は果てしなく白色の空間で、足元には幾重にも幾重にも、
ハナミズキの花びらが積もり積もっていた。
風がその空間に渦巻いており、花びらが次から次へと振ってくる]
[花嵐]
[徐々に沈み行く自分に恐慌状態になった。
それでも、気が付けば周囲にはいくつもの人影が立ち尽くしていて。
義兄、親父、医者の先生。親父の仕事仲間。雨園君。
兎を抱えた女の子。シーツをかぶってた子に、ビセさん]
ま、運ぶなら最低でも三人がかり…でしょうかね。
[セカンドバッグから取り出したインクと羽ペンで手帳に何やら書き込んだ後、そそくさと仕舞い込んだ。]
/*
さて投票と襲撃どうしよう・・・
結局誰でもよいんだけど。
テンマPC的にはバク意外。
後の人的には バク君が美味しい。(栗田・タカハルから負の嵐)
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