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確かに確かに。
数は確実に減らしたいよねぇ。
[素直に応える彼女の頭を軽く撫で]
一人の時を狙えば、
二人なら…なんとかなるかもよ?
[妥当では無い提案を彼女に投げかけてみた。
他に何か手がかりにならないかと日記を捲る
新たにあった文章は
『5thの前に1st現れる』『5th、1stに殺される。』
と書かれていて慌てて日記を閉じる]
マシロ、ヨシアキさんが来る!!
[慌てて彼女に報告した]
[頭を撫でられて、きょとんと瞬き。
くすぐったそうに笑んだ。
二人でなら、と言う言葉に考えるように手帳に視線を落し。
同じく1stが来るのを知り]
あ、ほんとだ、1stがくるね。
……にげる? たたかう?
[さあ、どうしよう、と呟けば。
「1stと戦う」という未来が手帳に記される。
なんとも分かりやすい未来だ。
死亡の未来へはどの道をたどって行くのかはわからないが、この調子で変えられたらいいと思う]
…逃げないんだな。
[当たり前のことを口にした。
こっちは一人、向こうは二人。
いかに武器を手にしていても、数では不利だ。けれど、]
デッドエンドフラグは立った。
[手にしたポールで、5thを指し示す。]
マシロちゃん、逃げるにもそんな動けないでしょ?
幸か不幸か今狙おうとしてる人が来てくれるなら…やるっきゃないかな。
[覚悟を決めた表情で彼女に返事を返した]
足掻くしか出来無い現状ってほんとやだねー。
[そう呟いて1stが来る方向を見る。
呑気に聞こえる言葉は、自身の本音。]
哀しいことに、ね。
ちょっと厳しいなあ……
[逃げられないと言うフユキの指摘に頷き]
ほんとになあ……もっと、余裕がほしいね。
[ぼやきに返したところで、1stの声が聞こえ]
逃げたって、狙いはかわらないからね。
[1stに、緩く肩をすくめて応える。
デッドエンドをつげるのを見るがそうさせる気は、ない]
ご使命されても…。
フラグとか今時流行りませんよ?
[軽く憎まれ口を叩き。
マシロが動けない分、こっちに動きを向けてくれるのは好都合と煽る。]
そっち大人数なんですよねー。
しんどい。マジしんどいっすよ。
…良かったら後一人の鬼さんが誰かだけ教えてくれても良いんじゃないですか?
そうだな。そっちの動きはすぐに分かるし。
[無駄との2ndの認識に同意を返し、5thを見遣る。
怪我の程度はさして重くもなさそうだ。
それよりは2ndの方が余程重傷なのだろう。]
鬼を聞いてどうする?
あまり意味がないだろう。
[答える気がないとばかりに肩を竦めて、]
それより戦う前に聞いておきたいことがある。
二人は、勝ち残って神になってやりたいことはあるか。
[望みのありようを聞いた。]
夢の国───…?
[神の日記が語ったのは、一人きりの折。
口は挟まないと思っていた。
語れないと言われたから。
けれど神の日記越しにデンゴは語っていて、
だからどうやら、耳を傾けることは許されたらしかった。
そうして、偽りも誤魔化しもないデンゴの長い話を聞く。
黙って暫く、聞いていた。]
…どう、なんだろうな。
このゲームのあと、世界がどうなるかなんて俺には分からないけど、
だから、ゼンジさんの予想が正しいのかも知らないけれど、
…───今も嫌いなら、
昔のデンゴのままなら、俺たちにこんな話はしなかったんだろう?
このサバイバル・ゲームの意味って何だと思う。
存続させる世界を選ぶ…?誰が?
誰が選べるんだ、そんなもの。
選べるのは自分自身じゃないのか。
他人にそんなものを選べるのか。
───存続も、変化も。
その世界の者にしか選べやしない。
けれど…、なあ。デンゴ。
…変化って、悪いものだと思うか?
[ぽつと問う。既に昔とは変わった彼へと。]
デンゴの世界はデンゴの世界のまま、あればいい。
けれど、その世界はそのままで良かったか?
何かおかしくなってはいなかったか?
…きっと、変わらなければ滅ぶんだ。
だからゲームが開始されてしまった。
デンゴが変化を受け入れて、
世界もまた緩やかに変わるなら、世界は続いていくんじゃないか。
…オトナを受け入れるとか、
世界が変質するとか、そんなんじゃなく。
世界を続けるやり方が、あるのだと思う。
そうじゃなければ、万能の神なんて名乗れないだろ。
───変化していくこと、受け入れること、見極めること。
俺は、このゲームの本質はこの辺りかと思い始めている。
だから、俺たちが共に残ったからといって、
デンゴの夢の国がただ失われるということはないんじゃないか。
失わせなければいいんじゃないか。
見切ることは可能性を失うこと、
諦めることは未来の記述を失ってしまうことだろう。
いやいや、
知ってると知ってないとじゃ全然違うし。
精神的な構え様ってのが、ほら。
[肩を竦める1stにツッコミを入れるように返事をした]
えー、なにそれ。
やりたい事とか聞いてどうするの。
あなたがジャッジするの?
もう神になったおつもりなのかな?
[本来なら、聞かれれば素直に返事をするだろう。
家族だって友達だって、自身が居る世界の事が大事で、自分は作家になって多くの人に作品を見て喜んでもらいたい。そんな些細な夢を呟くであろうが、どう見ても敵意を剥き出しにして居る相手には言っても伝わらないだろうし、ちっぽけな事と失笑されて返されるのが悔しいから言うつもりは無く。
自身の世界を守りたい、と言うよりは帰りたいと言うのが本音なので、神になってどうこうと言う返事が思いつかなかったのもあり。]
まあ、そうか。
…いや、ジャッジはしない。出来もしない。
別に神になりたくて戦っているわけでもないし。
ただ何を思っているのかを、聞いてみたかった。
どんな相手なのかと、会話出来るならしてみたくてな。
[2ndには肩を竦めて、5thには首を横に振る。
ただ知ろうと思った。
知ることから逃げるのではなく、
自分がどんな相手を手にかけようとしているのかを知ろうと思った。
けれど無理に促すつもりもなく、]
なら、戦おうか。
[躊躇わずにポールを竹刀のようにして構えた。
運動の一環レベルであるから、さして期待も出来まいが、
なんの心得のないよりマシだろう。]
[普通に返事を返してくるヨシアキには驚き]
え…あ…。
どんな相手と聞かれれば…多分あなたの世界にもきっと居る、不器用でノンキな奴ですよ。
[素直に彼の言葉に返し
戦う素振が見えたなら、丁度通路隅に置いてあった清掃用のモップを手にした]
…これ、大丈夫かな。
マシロちゃん、多少無理しちゃうようになるけど頑張ろうね。
[モップを両手で持てばヨシアキと対峙する]
[5thの返答が素直だったから、少し笑った。
憎いわけでもなく、悪いわけでもない相手だ。
それをエゴのために今、死なせようと自分はしている。]
そうか。見たまんまだな。
[皮肉ではなくそう返して、ふたりの動きに目を配る。
やはり2ndの動きが鈍いと見て、5thへと向き直った。
腰に下げているものは、まだ手にしない。]
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