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誰が、アンタ、なんかに……してやられる、かっ
[低い声に、痛みを堪えて擦れた声で応える。
銀の棒は手放してしまった。
元の世界からもってきたナイフは懐にしまっていたけれど、出す余裕はない]
……あ ああああっ!
[咄嗟に身体を捻って交わすけれど、右肩を強かに打たれ。
骨がいったか、最低でもひびが入ったような痛みに、転がる。
そのまま、1stから距離をとるけれど、増えた痛みに起き上がるのは難しい]
[「マシロが襲われる」そう確信した瞬間、
無意識に手元のボロボロで折れかけていたモップを握り、それを床に叩き付けて折り。
折れた先を向けて1st目掛けて踏み切った。これが今自身の出切る最大の動きで。]
[人の気配も減ったフロア。
上の階から何かぶつかり合う音が聞こえる。]
始まってんな。
[こっちに降りてきてしまったから、
誰がいるかまでは把握しきれない。]
近くで見たい、ってんなら
上に行かなくてもいいが。
…どっちも、そう、 変わらねぇよ。
[触れる事も何もできやしないのだから。
と、感情を滲ませないままソラに伝えた。**]
[踏み切れば、苦痛に耐えられなさそうに呼吸荒くそのまま床に転がるように倒れた。]
はぁはぁ…
痛いって事は………まだ…
生きてるんだよな………。
[「生きたい」それを何度も頭の中で繰り返し。
彼女の手助けも出来ないまま、その場で倒れている。]
――Age quod agis.
(やるべきことをなせ)
[気を取り直して、おかわりの用意に取りかかる。
ポットに湯とお茶の葉を沈めるところまで済むと、
おもむろにストールを机の上で一振りした。
中から転がり落ちるのはハズレの[ヌンチャク]などではなく、
望み通りのアナログなストップウォッチ]
時間は有限じゃないけど、
こだわれる程度にならある。
[呟いて、かちりとてっぺんのボタンを押し込めば、
秒針が動いて時間を計りはじめる]
― エレベーターにて―
[幽霊の身は自由だ。やろうと思えば。
ただし触れることは適わない。
誰かが名を呼んでいると思えば、ふとそこに出た。>>166]
自分で自分の死体をこうやって眺めるのも、不思議な気分なんだな
[すぐに墓下に埋葬されるのが常であったから]
[デンゴとふたりっきり。
靴が汚れる。むしろ死臭を放つ自らは臭いから離れろと思う。子供に見せるものではないとは――、太った男のフィールドからいって、年齢詐欺などごまんといたからぱっとは思わなかったが]
そっか。
聞けなくてすまねえ。
[墓も祈りも、だいたいは生者の為にある。
だから―― 胸に蟠りを抱かせたデンゴには素直に詫びた]
[
『5thは1stの銃弾に倒れる』
その記述はすぐに届いた。
その場所へ男が足を運ぶことは容易い。
だが、そこにたどり着いた時、
予想通り、マシロが傍にいて、眉を寄せる。
彼らは鬼の仲間が来た、と思うだろう。]
ヨシアキさん……。
[ヨシアキが銃を手にしてのを見て、
自身のポケットを確かめる。
それは、あった。]
[そして、サロンエプロンの前に手を入れた。
そこに鈍く光るもの。
もし、ヨシアキがマシロに銃口を向ければ、それをヨシアキに突きつけるつもりで。]
― 3F ―
[出会うべくして出会ったというべきなのか、1stとマシロ、フユキ]
そりゃ、4thは未だに傷の1つも負っていねえけれどもよ…
[――ちらりと見たフユキの文庫本。
刻まれる文字に、目を細め]
――不甲斐ないな。
[1stの行動がみられたなら。
今の銃撃も覚悟できていたかもしれない。
ないものねだりに、ない内臓が痛む。幻の痛み]
[苦痛の中で、フユキが血を流しながら1stに向かうのは見えた。
右肩は痛みで動かせない。
せめて、左肩であれば、まだしも、よりもよって。
痛みを堪えて噛み締めた唇から血が流れる。
動いた事によって左腕の傷は、包帯を赤く染めている。
血を流しすぎている]
――じょう、だん、じゃ、ない……
[それでも、1stが、フユキに何かを向けるのが見えた。
左腕の痛みを無視して、身体を支えて起き上がった時に、4thの姿が見える。
フユキを庇う位置にいくには、動きはとても遅かった]
んー………分かんない。
というか、……信じられる、って思わなきゃ、手を組もう、なんて言わなかったと思う。
[>>245上手く説明するのは、難しい。
デンゴくんの表情が変わっていくのを、私はじっと見る。
そこに何が見えようと、目を逸らすつもりは、なくて。]
くれるから、とか、そういうのは考えたことないよ。
何処かで、考えてるのかも知れないけど。
自分から渡してるかどうかなんて、意識することじゃ、ないと思うし……自分から渡してます、なんていうつもりもないよ。
だから……もしかしたら、貰ってばっかりなのかもしれないね。
[目頭が少しだけ熱くなるけど、何度か瞬きをして、耐えて。
私は笑う。上手く笑えた気はしないけど、それでも笑う。]
[再び向けられるだろう銃口。
だがそれに気が付く余力も無い。
うつ伏せに倒れたまま呼吸荒く、マシロがどうなって居るか、またゼンジが来た事も気が付かないままに倒れたままで]
[ゲームを終わらせる為――生き残る為の戦い。
それも、見守るしかできない]
[諦めるな、などというのは本心だが。
その結果が、この苦しみのたうちまわるフユキの姿とすると、一体神は何を望んでいるというのだ。
そんな厭世的な気分になる。
しかし嗾けた本人としては、見守るのが義務と。
見守ることしかできない]
何のつもりだ?
[姿を見せた4th。その銃口が向く先に――
驚愕を隠しえなかった。
それは、彼の立場からしたら。
神がごとき立場で「選べる」数を、2つ。
減らす行為だから]
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