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[湖の奥深へ、ひたすら潜る。
昏い水底にサーベルが一つ落ちているそこを目指して。
そうしていると次第に眠っていた草と、
魚が目を覚ます。
彼ら彼女らは、クレストの周りを優雅に舞って歓迎しているようだ。
水底に生える森のようなそこに、クレストを眠らせて。]
余計なお世話だったらごめんなさいね。
[二度と浮かないように。
ミハイルを貫いたであろうサーベルを、
その胸に突き刺した。]
ねえ、ミハイルさん。
あなた、次に生まれるときも、
これで司書さん──クレストさんと一緒よ、きっと。
[最期に聞いた聲と、彼の希望を一蹴するように。]
……私は、生きるべきなのかしら。
生きても良いのかしら。
[また独りになってしまったこの場所で。
死ぬ気は無いけど、あそこに居たら殺されそうだ。
だからと言って、逃げる気も無く。]
[出来るならあの村にまだ居たい。
そう望むなら、このままではいられないのだろう。]
……女神なんて、私には似合わないわね。
[ルサールカ。
水の女神を意味する言葉だっただろうか。
もうそう呼んでくれる人もいなくなったのだから、
固執する理由もない]
さようなら、ボジャノーイさん。
短い間だけど、会えて嬉しかったわ。
おしあわせに。
[最後にそう告げて、…はコテージへと戻っていった]**
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