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/*中身はお年頃だし、そういうのも断然平気。
…この発言は、いろいろダメっぽい(笑)
なにしろ今は二人きり。
きゃー、結城先生逃げてー[棒読み]*/
事務局の人も、手紙なんて知らないって言ってたみたいだし。
そもそも。この手紙って、ホントに学校から来たのかなぁ……。
[ピラピラと、手紙を弄びながら独りごち]
そっくりそのまま返す。
[顔をしかめ、踵を返して廊下を歩き出した。
その足取りが重いのは、重力の弱さに飛び立ちそうな恐怖と、痛みつづける頭のせい]
誰かいませんかー?
[赤い染みのついた名簿。
そのタイトルには改ざんされた形跡。
訂正される前のそれは、第2期調査隊員候補生名簿。
職員室から何者かが持ち出したものだったりとかしたりするかもね。]
いこいこ♪
まだこのガッコ、見てないとこ多いんや。
[菊ちゃんと連れ立ってテクテク廊下を。]
…なぁ、菊ちゃん。
菊ちゃんは、なしてこのガッコに転校してきたん?
[並んで歩きながら他愛のない話。]
ンなもン返すな。思い出せねェし、答えようがねェよ。
第一…この感覚、宇宙だろォ?ここが宇宙船なら、誰かしらいるだろォし、通信システムだってあンだろ。
適当に捜すしかねェのか…。
[微か、不安げな面持ちで結城の後ろをついていく]
さすが宇宙学校の生徒だな。
[宇宙だろ、の言葉に頷いて、他より大きな扉に辿り着くと、先ほどと同じようにして開錠した]
何で誰もいないんだ?
[ワカバにホームズ帽子を被せて傍らを歩く]
名探偵コンビですよー。うふー。
[ワカバの問いには]
えと。引っ越して来たんですよ。
そしたら近くに面白そうな学校があるから、どうせ編入するならここへー!って。
そかそかー。
越してきてガッコあったから来たんかー。
ウチと逆やなー。
[ふと、空を向いて憬れるような視線。]
ウチなぁ、夢ぇあってん。
その為に無理やり引っ越してこのガッコ来たんよ。
面白そうって理由で受験出来てしまうような、宇宙飛行士養成学校って無い気もしましたが。
多分、まだ一年生だから。
普通課程だから、受けられたんだよーー。きっと。
あわわ。
地球って、もう狭いやろ?
あちこち場所とりあって、喰いモンも燃料もとりあって。
せやからなぁ、空の向こうに…
[窓の向こう、飛行機雲。]
火星ィあるやろ?
あそこ、な?
頑張れば人住めるようになるかもしれへんねん。
赤い赤い大地を、緑の若葉で一杯にしてな?
ウチの故郷はもう狭くてどーしよーもあらへんから…
そもそも、誰がいたかも思い出せねェ…。オレら以外誰もいねェ、なら…ぞッとすンな。男二人とか。
一応、少数精鋭の可能性は高ェか。
[結城に続き、室内に入る]
…通信室、だな。船内に連絡すンには、確か…。
[機器を操作し始める]
けどな?
そこ独り占めにしようとしてる奴らがおるんや。
なんや【JINRO】とか云うたかな?
そいつらが火星ィ独り占めんしてナ?
ウチの故郷の調査隊も、何回も行ってんけど…そのたんび機材ぬっ壊されておじゃんや。
…せやから。
[人差し指の先、とまるてんとう虫。]
そうなんだ……。夢かぁ。素敵だなー。
やっぱあれですか?宇宙飛行士になりたいの?
[ワカバの視線を追いかけて、飛行機雲を眺める。続く彼女の言葉には首を傾げて]
火星かぁ……。随分前に、調査団が入ったんですよね。
えっと。
故郷って、どこ、ですか?
【JINRO】……聞いた事あるような。
独り占めは良くないですよねっ。
みんなで仲良く分け合わないと。お菓子もそうです。
[ぐっと握りこぶし]
野郎二人で宇宙旅行なんて勘弁してくれよ。
美人船長とかいねぇのかな。
[軽口を叩くのは、いまだハッキリしない記憶に怯えているせい]
火星?
いや、違う。砂漠――。
[壁にあるモニタに映る映像に目を止めた。
画面には、枯れ果てた大地が広がっている]
どうだ、何かわかったか?
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