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[アーヴァインになだめられて、どうにか落ち着く。
勧められたソファーに腰を降ろすが、数秒置きにモニターに目をやっては俯いて額を手で押える]
―レストラン脇のベランダ―
[壁に背中を預け、体育座りで夜風に当たっている]
[夕方、アーヴァインと話をし、今日はギルバートとリューがやってきたことは知っている]
そうすると、明日はトビー君と…カミーラさんかな〜。
[まぶたを緩く開けると、映るのはただただ白いだけの医務室の天井。じわりと涙が溢れれば、薄暗い室内に真四角に張られたスクリーンの白が滲み歪み、あるはずの無い像がぼやりと浮かぶ]
・・・大丈夫だよね・・・?
酷いことなんか、されてないよね・・・・?
[ぽつりとその相手に問いかけるも、またたきをした瞬間にほろりと涙は頬を伝い落ち、返事もせずに消え去るのみ]
・・・ぅ――――
[涙を拭うことも忘れ、声を殺し。自らの右手の甲にわずかに残る温もりに唇を寄せて・・・]
[レストランで、ホットドッグとカフェオレ、マフィンをいくつか注文する。
それらを運び、モニタールームに足を向ける]
こんばんは〜。
[部屋の中には、今日も動きがないアーヴァインと、ソファーでうな垂れるギルバートだけがいた]
だいじょーぶですか?
[ドアが開く音にがばっと顔をあげる]
あぁ、ニーナちゃんか。
こんばんは。元気そうで良かった。
[苦労して笑顔をつくり挨拶を返す。
と、スピーカーからメイの声が聞こえ、振り返るとモニターに救護室のメイの姿が映されていた。思わず立ち上がり、食い入るようにモニターを凝視する]
無事……か。
[安堵の息を吐き、ソファーに崩れ落ちる]
>>+15
[ギルバートが視線を向けてきた勢いに呆気に取られ]
メイちゃんが来るわけないじゃないですか。
[テーブルにお盆ごと食事を置き、ぼふ、とソファーの端に腰を下ろす]
召し上がります?
何か口に入れた方がいいですよ。
[言いながら、ホットドッグを手にしてかぶりつく。
唇についたケチャップを舐めながら、視線はモニターに向け]
そろそろ、トリックあばく人出てこないのかな。
[人心地が戻ってくると、ニーナを振り返り非礼を詫びた]
さっきはおざなりでごめんな。
いや、ここに来たときちょうどメイちゃんが倒れるのを見ちゃって、やっぱり心配になるだろ。
[メイの名前を出されて言い訳がましく言うと、モニターをちらちら気にしながら]
じゃあ、お言葉に甘えて一つ貰うよ。
[マフィンに手を伸ばす]
トリック……なんてあったのか?
別に気にしてないです。
[ちらっとギルバートに顔を向け、カフェオレを、こくん、と飲む]
[質問には眉間にわずかに皺を寄せ]
ミステリーツアーに来て、何言ってるんですか?
[ニーナの指摘には]
トリックの前に、謎を見つけきらなかったからなぁ。
推理というか、ずっと食ってばっかりだった気がするよ。
[マフィンを一口齧り、甘い…と呟く]
お昼に、天の声でケナーさんにイタ電いれて
「コミットなんて1発言した後にこっそり押せばいいじゃん大げさだなぁ」
とか言いそうになった。
プレビューまで行って思いとどまったけど。
[ああ、と息を吐いて]
ケナーシェフのごはん美味しかったですもんね。
あたしは、上で探し回りたくて仕方なかったです。
自分とまん次郎さんが連れ去られるなんて直感だけ当たって、他はこれからだったのに。
[ホットミルクを一口飲んで、ニーナに答えて]
ニーナちゃんは誰が劇団員だと思う?
俺はカミーラじゃないかと思ってるんだけど。
トリックは……いくら考えても、
[アーヴァインを指差して]
アーヴァインが階段を上って来て脱落者にそう伝えて一緒に階段を降りてくる、っていうアーヴァイン犯人説に勝てなかったんだよな。そうでない必然性がないっていうか。
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