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[人形を受け取ってくれたルリに]
こちらこそ。ありがとう。
ルリちゃんなら、きっと大切にしてくれると思うわ。
[『ママみたい』の言葉に]
そんな風に言ってもらえて、お人形も嬉しがっていますよ、きっと。
そう。そうよ。もう絶対、怖いことは起こらないからね。
[ルリの小さな体をふわりと抱いて、よしよしするように背中を撫でた]
やりたいように生き過ぎてたからかしら。
でも、やり残したことなんてたくさんあるのよ。
……うらむ相手が誰だか分からないから、かしら?
何をどう和めばいいのかわからん。
車はいいけど、俺ハンドル握ると人格変わるんだよなあ。
[窓から建物に戻り、洗面所で手をゆすいだ。
いつまで誤魔化すのかと考えながら]
ただいま。
[そうして、食堂へと顔を出した]
人狼COがあるとおさまりやすいのかなー。
不確定要素が多すぎて宿泊客を処刑しようって気にはならないもんね。どのRP村も。
それ以外はー。んー。だめだな。情報がなさすぎるのか。
そこが近代人狼物の欠点なのかなー。何か上手い技もありそうじゃけど、なにぶん経験がないんだよね、ぼく。
ハンドル握った途端オカマになったら、ぼく、どうしよう。
[呟きつつゼンジの後ろから顔を覗かせて、どうも、と挨拶した。
ふっと思う。自分の手紙の消印はいつの日付なのか]
とりあえず。今日留まるしかないようなら戸締りに気をつけましょう。
バリケードとか作るのも一興かもしれませんね。
[手のひらを閉じたり開いたりしながら、誰も居ないアトリエでの片隅に置かれた毛布を見つめる]
まだ、実感が無いだけなのかしら。
……そうよね。
いきなり死ぬだなんて思わないし。まだまだ若いのになぁ。
いろんな歌、歌いたかったなぁ──。
[おばあちゃんに背中をなでられると、どこかほっとします]
だいじょうぶ…だよね…
[しばらくの間、小さな小さな声で繰り返しつぶやいてました]
[ゼンジおにいちゃんの声がします]
あ、おかえりなさいー。
[お婆ちゃんから離れ、お菓子を手に取ります]
あのね、お菓子あるから、一緒に食べよう!
[できるだけいつものように、話しかけます]
地図見てみたけどやっぱわかんないですね。
[苦笑しながら空いている席に腰掛けて、ルリの様子を見ると]
いいねおやつ沢山だ。
どれがオススメ?
[去っていくセイジに軽く手を振る]
オカマの若旦那さん……似合いすぎるわ。
何か気付いたら、セイジ君に知らせよう。うん。
[アトリエのイスに腰掛ける]
ふぅ。少し疲れちゃった。
えっとね。どれもおいしいのー。
みんな食べてみるといいと思うよ。
あ、おばあちゃん、お茶ありがとう。
[お茶をのみつつ、鈴カステラをぱくり]
ああ、いいですよね酢昆布と緑茶。
[言ったものの、酢昆布を飲み込むことは中々出来ずに、やけに長い咀嚼を経た]
落ち着いたら、明るいうちにみんなでここ出ませんか?
そんな長居する予定じゃないんでしょう。
ん? 何かしらこれ。
[すみっこにあるスケッチに目をとめる]
マチコだ。
……どんだけ仲良しなのよアンタたち。
まだ帰ってきてないみたいだし、客に心配かけてるわよー。もー。
どんだけ心配かけてもいいから、ちゃんと帰ってきなさいね。わかった!
[絵の中で幸せそうに微笑んでいるマチコに指を突きつけると、ぴしりと言った]
置いてくるまで出て行ったらざくろさんたち寂しがるかなー。
うむー。自分が死ぬのは別にあんまり問題ないんですけど。
とかセイセイは考えていたりします。
基本的に死が身近なのであんまり動じないんですね。
せめて顔を拭いてきてあげるべきだったかなあ。
それにしても誰がやったのだろう。
ああ。それも聞けたらよかったな。
あ、アンさんの手紙とかがあるなら探さないとです。
みたいな。くつろぎぷり。
[ゼンジの提案に、大きく頷く。このペンションを覆う、重い雰囲気に胸がざわついていたのだった]
そうね。一息ついたら、出ましょうか?
このまま電話も繋がらないんだとすれば、町まで行くしかないでしょうし。
あ。大丈夫よ。
ジロウちゃんたちやパパには、町に行く途中で会えるかもしれないわ。
何しろ、一本道ですからね。
[ルリに向かって言う]
[アトリエの中で、ゆるやかに目を閉じながら、ザクロの歌を歌い始める。
姿の見えないアンの魂が、安らかに、天に昇っていることを祈るかのように。
ジロウとマチコが、無事であるように。
皆が無事であるように。
そして──あの人に手紙が届くように]
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