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まさか魚の飴とか魚柄パンツとか言っていたのが現実になるとは。
どうしようギンスイ通報しちゃうの。
あとエピローグ入ってから共鳴使ってないので使っておきたい野郎心。
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こんばんは。エピもあと少しですが、仕事の関係で遅くなったので今日はロル回せなさそうです…
あとはナオちゃんと分かれてからの〆ロルになるかな。
ナオちゃんはやりたい事あったらやりたい様に。ズイハラにまだ何かあればある程度は確定で動かしてもらってもOKです
甲斐性なくて申し訳ない
[降りたくない、ただその一心。
表情の変化も、煙草の箱もそれ故に。
一本で良いから煙草を吸いたかった。
なければ酒でも良い。
しかし喫煙室などなくて、車内販売も来ない。
――既にここは田舎だ。
思い至って、身体をこわばらせる。
もう日常から逃げられないのだ。
そこまで来てしまっていたのだ。]
[異界に足を一歩、踏み入れてしまった感覚。
全身に寒気が走る。
ちらりと見た携帯電話は圏外だった。
時計だけが表示されて、入っているかと思われた
電話もメールも届いていない。
最初からあてにされていないのかもしれない。
確かに自分は、いい夫ではなかった。
いい父親にも、なれそうになかった。]
[顔を上げたら、もう現実が迫っていると感じて。
軽い足音は妹を思い出させた。
家出した駅前での顔。
小さい頃、男について回った嬉しそうな顔。
……母の出産の記憶。
足音は、聞こえなくなる。
男のすぐ近くで。]
[妹が家出したとき、
俺は妹が「俺の妹」っていう従属物じゃなくて、
「妹」っていう確固とした存在なんだって分かった。
そんなことを思い出した。
この少女にも何らかの事情があって、
俺に飴を渡す思いだとか背景だとかがあって、
ひとりの人間として、こっちに来たんだろう。
思いながら、少女を見る。]
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ルリちゃんがポルテさんのお店に…!?
き、危険な香りがします。
ズイハラさんらしき方にSNSでこっそり申請送りました。
私もちょっと眠いので、寝落ちますね**
[拳からは魚の柄が見えている。
くしゃっとしたそれは男の煙草の箱とどっこいどっこい。
普段なら怒鳴っていたかもしれない。
だが男は辛抱強く、少女の言葉を待った。
待つだけの大人としての余裕を、思い出しかけていた。]
[ルリの頭は言葉を探そうとしているわけではありませんでした。
頭はまっしろのまんま、ぐりんとした目が瞬きもないままじっと、あの怖い男の人を見ているのです。あんまりにも見つめすぎてるせいでしょうか、男の人の握った箱のことも視界に入らないルリでしたが、男の人の顔や、見つめ合った目の中には怖いもの以外の、何かがありそうでした。
時間にして、どれほどなのでしょう。
ルリは男の人の目の中にいる自分が見えました。ルリは目がいいことが取り柄の一つなのです。そしてルリは、お父さんとお母さんのことを思い出していました。時々、ルリのお父さんたちはこの人みたいな顔をするのです。]
[ルリは、大人がこういう顔をしている時には何もしない方がいいと知っていました。
けれどこうして目の前に立っています。
このまま何もしないことは、もう、できません。
なのでルリは、一度口を閉じて、もう一度開きました。]
おすそ分け、です!
[あら、本当に言うべき挨拶はこれだったかしら。なんてハテナは、浮かんだりしません。だってルリの頭は真っ白なんですもの。お姉さんにごあいさつした時の方が、もしかしたら、マシ、だったのかもしれませんね。]
ルリの、好きな、の。
あげます。
[そう言いつつも、ルリの手はぎゅっと固く固く結ばれています。泣かない代わりに力ばかりを込めているので仕方がありません。仕方がありませんが、飴を渡しにくい、ですね。]
[電車のスピードがだんだんと緩やかになっていきます。きっと、もうすぐルリの駅につきます。お婆ちゃんが待っているわけでも、お父さんお母さんがいるわけでもない駅です。ルリが一人で降りる駅です。
ルリはお行儀をおいて家を出てきてしまいましたが、その代わり、たくさんのお気に入りと必要を詰め込んだリュックを持ってきました。きっと、その中に、何か素晴らしく良いものが紛れ込んでいたのでしょう。だってルリは一人で動いて、いまだって一人で、怖い人と向き合っているんです。
男の目の中に見えたルリは、いつもオンナジ、もしかしたらいつも以上に泣き虫だったかもしれませんが、でもやっぱり、本当は。いつものルリとは、違うのです**]
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