情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [27] [28] [29] [30] [31] [32] [33] [34] [35] [36] [37] [38] [39] [40] [41] [42] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
どういう事…?
[どこか、先程迄とは違う感覚に戸惑い、焦った様に周囲を見渡した。
手を、陽にあらためて翳してみると、薄らと青が透けて見えた。]
…私、死んじゃったのかなぁ。
どうしよう…、お母さん、独りになっちゃう……
[へたん、とその場に座り込むと、情けない声をあげて小さく泣き声をあげた。]
[どれ程の時間、そうしていたか。
時の経過と共に、少しづつ落ち着いてきたのか瞳をカーディガンの袖で拭ってふらふらと立ち上がった。]
しっかりしなきゃ…
大丈夫、だって、お父さんが迎えに来ないんだもの…
[大丈夫、大丈夫と自分に言い聞かせるように何度も反芻しながらとぼとぼと、歩き始めた。**]
─ 駅前公園 ─
[この場を後にする随原と六花には頭を下げて見送って。]
あたしも。
いかなくちゃ。
[小さく呟くと立ち上がり、和馬とヂグが公園に残っているなら行ってきますと頭を下げ。
思い浮かぶ場所へと足を向けた。]
─ 駅前公園→ ─
[駅前公園から海岸通りをゆき、刻へと向かう。道中歩調を合わせてくれることに気付けば礼を言いながら。
目的の場所に着くまでの間、きっと言葉は少なかった。
やがて、涼やかな音色響かせ、「刻」の扉が開く。]
― ギャラリー「刻」 ―
お邪魔しまー…す。
[外装をしげしげと見上げてから、どこか他人行儀な挨拶と共に、省吾の後に付いてそろり、足を踏み入れた。]
…、うん。
そうですね。少し、狭いかな。
[内装をぐるりと見回して、素直に頷く。
言う通り狭く感じるのは、衝立のためもあるのだろうか。]
[道すがら、周囲の景色は不思議な速さで流れていく。
そうだ、忘れていた。
この街にきていたのは、夏だけじゃない。
あたしは、私は、この街に住んでいた。
10年前の、あの日まで。]
“現在”と似ているのに、何処か違う……空気だとか、後は、香りも。
でも わたしの記憶にある何処かと、此処は似てます。
……何か気になる感じ。
[不思議な感覚に囚われる。
確かにここは、自分の知る「刻」ではないのだけれど。
記憶の隅を刺激する何かが、此処にある。]
あ、っ…… はい。
行ってらっしゃい。
[断りを入れて店の奥に入ってゆく省吾へと声を掛けたところで、ふと、視線が窓辺のテーブルへと吸い寄せられ。
上に置かれたものに気付くや否や、息を呑んで其処に駆け寄った。]
[そっと、指先が茶封筒をなぞる。
見慣れた形、見慣れた色、指慣れた厚み―――そして]
………父さん。
[楠見時哉。
見慣れた文字と名とが、其処に記されていた。]
[煙草一本綺麗に吸い終わるまで、その場でぼんやりとしていたのだが]
……そーいや、こっち、あいつらいるんだよな。
[先に飛ばされた者たちの事を思い出し、ぽそり、と呟く]
一人でうだうだしてても仕方ねぇし……ちょっと、探してみる、か。
[吸殻は、携帯灰皿にぽい、と放り込む。
ここがどんな空間で、自分がどうなっているかは良く理解できていないが。
ポイ捨てだけは絶対しない、が信条だった]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [27] [28] [29] [30] [31] [32] [33] [34] [35] [36] [37] [38] [39] [40] [41] [42] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了