[1] [2] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
あーあ……ほんと、見られてるなんて思わなかったんだよなあ……
[小さく呟く声は、人には聞こえない音。
幼いころからこの町にいるから、街の住人を襲う気はなくて――だから近くの村を襲っていたのに。
土砂崩れとともに騒ぎ出したドロテアに、深い吐息をこぼすしかない。]
タイミングが、悪いんだよなあ……
これが、もうちょっと後でも先でもよかったのに、なんでよりによって今なんだろ……
[これでも、数日、我慢していた。
一番人が食べたくなる時期。
さっき少女と話していたときも、その手を伸ばさないようにと、止める努力が必要なほどに。]
――でも、俺、未だこの町にいたいから……ドロテアには、悪いけど。
[食べしまおう、とは声にはならず、虚空へと消えた。]
―― 宿の一階 ――
[きぃ、と音を立てて扉を開く。
父親がカウンターに立って居るのを見れば一瞬ぎくり、と肩をすくめ]
あー、ただいま……
[声を掛けながら中に入れば、アイノやドロテアも来ていたことに気づく。
へら、とごまかすような笑みを浮かべて軽く手を振り。
ラウリも戻ってきて居るのなら同じように軽い挨拶だけしておいた。]
[駆け寄ってきたアイノに不思議そうに首をかしげ、告げられた言葉と、同じタイミングで聞こえたウルスラの声にう、と詰まりながらもしぶしぶと頷き]
結局怒らせちゃったからなあ……
[耳打ちされて苦笑を浮かべ]
んー、たぶん居ても大丈夫だよ。
俺が迂闊なこと言わなきゃ、きっと。
[あはは、と笑うしかないのだった]
ほんとほんと、怒らせないようにするって。
[いぶかしげな顔をするアイノに何度もうなずいてみせる。
ドロテアはアイノの行動を見ていたけれど、ベルンハードには視線を向けなかったから此れはかなり怒っているなあと、苦笑をもらす。]
修行っていってもさー……
しょうがないじゃん、こればっかりは。
[ウルスラの言葉にがっくりとうなだれながらカウンターに座れば、アイノの注文をこなす父親にすら情けないという視線を向けられ深い吐息をこぼす。
そんななか、ふとラウリの言葉が聞こえて軽く瞬き。]
ラウリは人狼なんかいないと思ってるんだ。
まあそう簡単に信じられる話じゃないよな。
[わかるわかると軽く頷きつつ、ドロテアには聞こえないような小さな声なのは当然なのだった。]
信じられないのも当然だけど……
現実に居るんだからしょうがないよねえ……
[はあ、とため息をつきつつ、普通の声量のラウリをあわれんだ目で見ていた。]
うう……がんばる……
[ウルスラの激励だかからかいだかわからない言葉にはあ、とため息をつき。
普通の声量のラウリにあわれんだ視線を向けた。]
あー……そんなこというと……
[ドロテアが怒る、という前に。
少女ががたりと椅子をたって声高に人狼を見たと主張をし始め。
あーあ、と額に手を当てた。]
[叫んで背を向けたドロテアの様子にやれやれと肩をすくめ。
幼馴染のペッカが静かに一部始終を眺めていたのなら、もうどうしようもないというような意味を込めた視線を向け。]
どーしてあそこまで信じ込めるんだろう……
女の勘ってやつなのかなあ…
[ひそひそとドロテアに聞こえない程度の声でぼやくのだった。]
[ウルスラ>>23にそうかもなあ、と頷きながら。]
まあ、土砂崩れが取り除かれれば、きっとドロテアだって人狼のことなんか忘れるよなあ。
[とはいえ、いまだに復旧の目処は立たず。
街側で土砂の撤去作業が行われていたとしても、あと数日はまだ確実に閉じ込められたままだろう。]
ラウリもさー、あんまドロテア刺激しないように頼むよ。
[な?とミルクを飲むラウリ>>25に声を掛けて。
それから、ようやく自分の食事も頼む。]
―― 宿の一階 ――
[一夜明けての昼過ぎ。
惰眠をむさぼろうとしていたけれど、宿の主人にたたき起こされてソレもままらならなかった]
くそー、頑固親父め……そんなんだからかあちゃんに捨てられるんだっての……
[ぶちぶちと口の中で呟きながらそれでも宿の仕事をそれなりに手伝い。
休憩をもらって一階の椅子に座ってぐったりとしているところだった。
昨夜はドロテアも大人しく家に帰ったようで、このまま静かになればいいのになー、と無駄な期待を抱いたりしつつ。
たまには土砂崩れの現場を見に行くべきかどうかうだうだと考えて居るのだった。]
[扉が開く音に視線をそちらに向け。
アイノを認めるとひらひらと手を振った。]
ペッカは今日は未だ見てないなあ。
もしかしたら土砂崩れのとこにいるかもしれないけど、なに、ペッカに用事だったんだ?
[最後の問いはにやりと揶揄うような笑みを浮かべながら。]
[掲げられたマフィン>>35をみて大慌てで謝った]
うわ、ごめん! あやまるからそれだけは許して!
おばさんのマフィンは絶品だからさー、それが食べられないなんてこの世の地獄だ!
[大袈裟なほどに嘆きながらぺこぺこと頭を下げた。]
[>>37笑われても気にせずにマフィンを受け取り。
嬉しそうにかぶりついた。]
むぐ……そうかあ?
[いいといわれてもよくわからずに首をかしげ。
ドロテアのことを聞かれてうーんと眉を寄せた。]
どーするもこーするも……
落ち着いて本人が忘れるまでほっとくしかないよーな……
だって、ほんとうに人狼がいるなら…………アレだけ騒いでるドロテアが襲われないなんて……
[ないだろう?と呟く。
信じてない人が多いから襲わないだけかもしれないけど、とも思いながら。]
[アイノ>>39の言葉にしょんぼりと肩を落とし。]
そんなこと俺がいうほうがおかしいだろー。
[むりむりと手を振り。
人狼はいない、と言い切る少女にわずかに瞳を細めた。]
そうだね……ドロテアにそんなことはいえないよなあ……
まあ、なんとかなるよ、きっと。
[ぽんと、軽く肩をたたいて。
土砂崩れの現場を見に行くというのには、気をつけて、と見送るのだった。]
[1] [2] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ