人狼物語 執事国


187 雪色街のたからさがし

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フリーター バク

[一歩目は、まだ雪道だった。
二歩目は、なんか妙な壁を潜るみたいな感触があって。
三歩目で、足元の感触が変わった]

……ここ……。

[ぐるり見回せばそこは、見慣れた駅前。
行き交う人は忙しなくて、こっちの事なんて気に留めた風もない]

……戻って来た……んだ、なあ。

[呟いて、空を見上げる。
目に入ったのは、曇った冬の空]

(88) 2015/12/28(月) 23:38:20[駅前]

フリーター バク

[時計を見る。
バイトの時間まで、まだ余裕はある。
飯は中華まん押し込めば何とかなるだろうから、と。
一度畳んだ装備を開いて、相棒を掻き鳴らした。

お気持ちお願いします、のボードは出さない。

だって、今は、自分が弾きたいから弾いてるから。

そんな気持ちで奏でた音、響きが少し違うかもなんて事には、思いも寄らないまま。**]

(89) 2015/12/28(月) 23:38:23[駅前]

フリーター バクが接続メモを更新しました。(12/29 00:57)

フリーター バク

[夢中になって一曲弾き終え、は、と短く息を吐く。
久しぶりに感じた想いが何なのか、上手く言葉に出来ずにいたら、いつもよりも拍手が大きく返ってきて]

……へ?

[うっかり惚けた声が出た。
けれど、それはいつもより嬉しく思えたから、ふかぶか、頭を下げて]

(96) 2015/12/29(火) 09:10:26[駅前]

フリーター バク

さて、今度こそ飯食ってバイト……。

[アンコールにまた今度、と拝んで返し、相棒をしまって。
ふ、と視線を感じた気がして顔を上げた]

……あ、れ?

[帽子屋さん、という呼びかけは届いていなかったから、気がついたのは今初めてだったけど]

……えーと…………三輪さん?

[見覚えの在る姿に、惚けた声が、上がった。**]

(97) 2015/12/29(火) 09:10:31[駅前]

フリーター バクが接続メモを更新しました。(12/29 13:38)

フリーター バク

[雪色に閉ざされた空間での一件の後。
最初にやったのは、昔のバンド仲間へのメールと、それから、実家への電話だった。

父には怒鳴られた。そらもう怒鳴られた。
勢い余って怒鳴り返した。

……同居人が留守にしてて、ほんとに良かった、とは後で思った事なのは余談として]

……とりあえず、さ。
今年は、ばーちゃんちの集まり、顔出す。
他の連中、みんな、これそうなんだろ?

[怒鳴り合いが一段落した……というか、鈍い打撃音の後、交代で出た母に向けて、告げる]

(103) 2015/12/29(火) 14:19:53[後日]

フリーター バク

ん、ちょっとあってさ、真白と連絡とる機会あって。
んで、聞いた。

……全員揃うって時に、俺がいかない訳にはいかねーじゃん。

[なんて、冗談めかして笑って、それから]

んで、さ。
その後、もっかい、話聞いてほしいんだ。
俺がやりたい事の話、もーいっかい。

[それでも納得してもらえないなら、本気の縁切りも覚悟の上で告げた言葉に。
母はあっさり、わかったわ、と返してきて。

その後はまあ、近況について色々根掘り葉掘りされて。

同居人不在でよかった、と二度思う事になったのはまた、余談。*]

(104) 2015/12/29(火) 14:19:56[後日]

フリーター バク

[出したメールに返った返信は、ひとつ。
後の二つは、届く先がなくなっていた。
そして返って来たひとつには]

……まっさか、だったよなぁ。

[一番最初に、受験だからと離れて行ったベース弾き。
彼からの返信には、色々あって、また音楽を始めようとして、でも行き詰っているのだという愚痴が綴られていた。
だったら、とまた一緒にやるか、と水を向けた。
まあ、こっちも停滞中だけど、という但し書きもついてはいたけれど]

(105) 2015/12/29(火) 14:50:44[後日]

フリーター バク

[そんなメールを返した後、唐突に同居人に泣きつかれた。
この所、バンド内の擦れ違いが酷い、と相談は受けていたけれど。

どうやらそれは、解散という形に落ちついてしまったようで]

……んで、どーするんよ?

『どーするもこーするも。
 ドラムとキーボードだけじゃ……』

[言いかけられた言葉はぴたりと止まり。
じい、とお互いを見るだけの空白が生じた]

『……なー。
 バっくんはさぁ……』

[言いかけた言葉を遮ったのは、メールの着信。
ちょい待ち、と手で制しつつ開いたそれに綴られていたのは──]

(106) 2015/12/29(火) 14:50:47[後日]

フリーター バク

[そんなこんなで、昔の仲間と、最近の知り合いと。
一緒に動き出せそうな取っ掛かりを掴んで、色々と動き出したある日。
いつものように、駅前で路上演奏に勤しんでいた]

 曇り空の下彷徨い歩いて
 いつも 空回りして
 愛想笑いだけ巧くなっていく
 自分に呆れてた

 ひらり 雪の落ちる街
 つめたく冷えていく
 だけど諦めないなら
 この 熱は消えない

[歌うのは、雪色の街から帰って来た後に書き上げた歌]

(107) 2015/12/29(火) 14:50:51[後日]

フリーター バク

 ふわり 雪の舞い落ちてくこの街
 一人彷徨い歩く
 今は迷うだけでもそう いつかは
 たどり着いてみせるさ

 そう どんなに険しい道でも
 立ち止まりはしない
 前に進むだけしかできない
 それが自分だからさ

[歌うだけ歌い切って。
いつもより多い拍手に面食らっていたら、その主は]

……つか、冬木さん、持ち上げすぎっす。

[いつか、あの街で出会ったひとの一人。
思わず突っ込み飛ばした後の頼まれ事に、きょとん、と瞬いた]

(108) 2015/12/29(火) 14:50:55[後日]

フリーター バク

……あー……時間、取れそうならいいですけど。
んでも、俺ので構わないんですかー?

[こてり、と首を傾げて問う。

本とはあんまり縁がない自分ではあったけれど。
偶然、同居人の本棚に冬木の作品を見つけて。
借りて読んだ後、自分でも買った、というのは幾つ目かの余談]

(109) 2015/12/29(火) 14:50:57[後日]

フリーター バク

あ、そーだ。
今度、ライブやるんですよ。

よかったら、聴きに来てくださいねー。
勿論、七咲さんも一緒に。

[にぱ、と笑って宣伝一つ。
もし冬木が来たら、同居人は違う意味で舞い上がるだろうなー、なんて。
ちょっと思いながらの笑みは、悪戯っ子のそれだった。*]

(110) 2015/12/29(火) 14:51:00[後日]

フリーター バク

[まさか真顔で返されるとは。
そんな思いが過ったのは一瞬]

……んー、そういうもんか。

[続いた言葉>>117に、ぽつり、と零れるのはこんな呟き。
それでも、感性とか直感が、というのはわかるからそれはそれで納得できて。
連絡先を交換した後、ライブの誘いに対する答えにまた、にぱ、と笑った]

(120) 2015/12/29(火) 21:53:47[後日]

フリーター バク

よしゃ、んじゃ、ますます気合入れてやんないとなっ!

[あの街で関わりを持った人に聴いてもらえるのは、家族や親戚に聴いてもらえるのとはまた違った嬉しさがある。
だから、それはそれでいい……のだが]

(……つか、すっかりリア充だよなあ)

[傍らの紅葉に話しかける様子に、つい、こんな思考が過ったのは赦されろ。
なんて過るのは止められなかった。**]

(121) 2015/12/29(火) 21:53:51[後日]

フリーター バク

[返る同意>>119に、あ、やっぱり、と。
納得していたら、名刺とかビラの存在を問われて]

あー……そういうの、まだないんだよね。
でも、週一でここで演奏してるから。

[会うのはいつでもできるぜ、と。
にぱ、と笑ったら何やら言い淀まれて]

……もしかしなくても、本名覚えられてない?

[なんて呟き首傾げたのは僅かな時間]

やっべ、バイト遅れる!

[今は、目の前の現実に向かうために走り出した。**]

(123) 2015/12/29(火) 22:00:43[駅前]

フリーター バク

[それからまた、色々あって。
色々曰くのあるメンバーで結成されたバンドでの初ライブの日がやって来る]

……えーっと。
それで、次の一曲行く前に。

[不意打ち的に始めた一曲目のあと。
一通り挨拶やらなんやらを終えた所で、表情を改めた]

俺、こうやって歌えるようになる前、色々ヤバってて。
……一歩間違ったら、人生終わってたかも知んないんだよね。
そんなぎりぎりの状態ん時、引っ張ってくれた人がいた。
俺がここにこうやって立ててるのは、ある意味その人のおかげで……。

(124) 2015/12/29(火) 22:19:29[後日]

フリーター バク

[とつとつと語る。
あの時、雪色の街にいた面々であれば、話しているのが誰の事かは察しがつくだろう]

……だから。
この一歩を踏み出させてくれた感謝を、ここで叫んどきたい。

[直接届かないのはわかってるけど、言わずにはいられないから]

……随原さん、ありがとーございましたっ!

[全力で叫んで、深々頭下げて。
上げると同時に、次の曲の最初のフレーズを掻き鳴らす]

(125) 2015/12/29(火) 22:19:33[後日]

フリーター バク

……ってぇわけで!
今夜はいろんな人への感謝、全力で込めて歌い倒すからっ!
最後まで、お付き合い、よろしくっ!

[宣言に重なるのは、仲間たちの織りなすおと。
そこに、自分の音を重ねて、紡ぎ合わせる。

始めたばっかりの頃、ひたすら楽しかった記憶。
それとよく似た、でも、それとは違う感覚に浸りつつ。

望む先への改めての一歩目を踏み出した。**]

(126) 2015/12/29(火) 22:19:36[後日]

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