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姉様……?
[ゆっくり、ぞわりと顔を這う指をうっとり見詰め
次第に狭まる世界に惜し気は見せない
閉じた眼窩に広がる赤い世界は甘すぎるほどの傷みと恍惚 ]
私の世界なんて狭いのに そんなもの 美味しくないわ…?
[世界が彼女の口の中で蕩ける間、思いを馳せるのは……]
[たゆたう意識はそこで途切れる。
生死の狭間、聞こえる声に命を感じなくなったのは
残された半分の世界が色を失ったからか
赤だけを望んでも色亡き世界は灰色で]
あかぁい…あかぁい……
それ以外は、いら ない……
[自ら殺めた男の声も
杖に音色奏でる男の声も
赤恋うるを伝えた男の声も
秘密を語った女の声も*]
誰も、誰も私に赤をくれない
なら、もういらないわ
貴方達なんて、もうイラナイ
綺麗ゴトも世迷ゴトもこの村も
赤くないものは皆イラナイ
[狼の唸り声に目を細める。
今まさに崩れそうだった―最も男がその事実を知ったのは今だというのは皮肉でしかないけれど―レイヨの小屋から、崩れる音。
温度感じぬ冷たき雪の動き]
…――おこがましい、か…?
[自身に浮かんだ感情に、微に困惑した態で
行く末を、見つめて居る*]
[蛇と狼を遣う者と車椅子の男の会話に
僅かに眉が下がる]
病、か。
全然気づけなかったねえ……
もし、少しでも気づけたなら。
もっと違うことになれていたのかね?
[為される事に、けれど視線は逸らさず。
ただ、帽子をぎゅっと深く。]
見えずも見えるその景色。
松明が、火矢が、そこかしこに見えようか。]
見届けるまでは、死んでも死にきれねーわな。
[もう、何も出来ない体。見ることしか出来ぬ。
それでも――]
今も俺は、無力だとは想ってない。
[ドロテアには聞こえようと聞こえまいと、呟き。]
[ウルスラの声に、ちょっと間考えて]
――どうだろうな。
あのバカが、何もかも隠したままじゃ――
変わらなかったかもしれんし、変わったのかもしれん。
[ふ、と小さく息吐いて]
もしこうだったら、なんて、
……なってみなきゃわからんもんだ。
ま、タラレバの話なんて
しても意味はないってことだね。
[やれやれ、とばかりに軽く天を仰いで]
それにしたって、どうして隠したのかって
気持ちには変わりないけどね。
何も言わずに気付け、ってのも酷い話さ。
ま――そうとも云うな。
[タラレバについては肩竦めて告げて]
そうだな――だから多分、ばかなんだよ。
俺に言われちゃ世話ねーだろーがな。
[知己の想いの全てを汲み取れるわけではないけれど、少なからず抱いた感想はやはり、その一言で。]
[知己を眺めやる目は敵意でも慈愛でもない。]
お前の死を望むわけでも、狼の滅びを望むわけでもない。
ただ――この村と、
俺のつまらん意地で、レイヨを生かしたいだけだ。
[そうして、牙に引かれる使者には目を細め]
お前も、んなとこで、死ぬな。
やることがあるはずだ――……、まだ。
[小屋の外の状況と、小屋の中の状況と――
きっとどちらの時間も、あまり*ない*]
否定はできないし、するつもりもないけどね。
――馬鹿だよ、大馬鹿だ。
[カウコの言葉に漏れる嘆息]
生かしたい、か。
ん……、
間違っても死んでほしいとは思わないけど
ただ、今の状況で生き残るのも酷かも知れないよ?
その意地をつまらないとは、少しも思わないけどさ。
酷でも、生きなきゃ――話にならんだろ。
次を考えるのは生き残ってからでいい。
[それも我が侭だと知っていながら。]
それに、当事者が生き残らないと、
――……。
[続く言葉は飲み込まれたけれど、やはり酷なこと。]
なかったことにしないために、生きるんだよ。
死んだ俺が言うのもおこがましいけどな。
[深い息ひとつ、落として。その先に見る*結末は*]
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