情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了
[1] 絞り込み / 発言欄へ
[教会と呼ばれる扉を開いたのは、
小一時間も前だろうか。
ひとの気配すらしない、がらんとした空間。
踏み躙られ続けた地面は、思ったより綺麗だった。]
教会を教誨と、ねぇ。
[誰かの視界。
同音語での訂正が文字として示される。
その後、その視界の持ち主がどうなったかは。
知る由もない。]
灯りくらい、欲しいね。
[薄暗く、日に暮れて行く世界。
幾ら赤い色彩に覆われようとも、
闇は辺りを覆いつくすもので。]
――これは、使えるだろうかね?
[教誨内に灯される炎。
それは、文字通り明るさを保つものか、
それとも別のものか。]
まあ、最悪何か有った時の為に。
持ち歩いて悪いものでもなかろうに。
[やや物騒ではあるが、
炎を拝借し、持ち出すことにした。
根強い信仰の象徴なら、
この炎を楯に、ひとつ賽を投げる事も可能だろうと。]
そもそも存在しない村に、
学校なんて有る訳が無いのに。
なぜ、携帯電話の中継塔の話が、
湧き上がったのだろうね?
[ひとの足だけで踏み作られた悪路を進む。
轍に足を取られないように。]
――?
[そして奇妙な動きをする、
屍人と呼ばれるらしき姿を見かけた。]
瞳を、かして?
[呟くと同時に、右の視界が反転する。
草むらに隠そうとするものを覗き込む。]
――日記?
[村の誰かが綴ったのであろう。
古ぼけた表紙を捲ると、記憶が蘇る。]
巻物と――?
[盗み見た視界で漸く読み取った文字に首を傾げる。
謎を追い、また謎に逃げられた気分になり、
思考を散らすかのように、頭を振った。
そして借りた儘の視線で視続けた先に見つけた、
少年らしき者が横たわる姿。]
――どうして欲しい?
[問いかけても音は無いが。
村の教えに従えば、炎で弔うのが*最善かと*]
[1] 絞り込み / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了