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[拉致があかない。故に次なる行動を。]
―――瞳を貸して。
[視界に砂嵐に似たノイズが走り、今の目前と様相を違える景色が映りこむ。
それは、ここではない別の場所。彼の視界。]
〈 獣道と呼ぶのが相応しい道。
村と外を結ぶ細い糸。
みっつの小石。
みっつの小石。
みっつの小石。〉
嗚呼。あれは………
[そして。]
―→村と外の境目―
[サイレンが鳴り響く。]
ネぇぇ ギぃぃ ヤぁぁ くぅうううううん
[ネギヤが境目へ達する直前に、その肩へ青白い手が喰い込んでいた。]
[やがてネギヤの自身の意思により首が軋る。
頭を巡らせ、さいごに何かを見ようとした態だった。*]
…?
つかまえるだけの心算だったのだけど。
[大の男をくびり殺せる程の筋力はない。
なのに少し力を込めただけで、ネギヤの身体は呆気なく崩れ落ちていた。
彼の道中のどこかで、深手を負っていたのだろう。
草を踏む音がする。
そこに現れた赤い涙を流す者たちに、ネギヤの身体を任せた。*]
―集会場―
ねー、カズキ、従兄くんは…?
[弟のカズキから明確な答えはない。
アンの隣へ腰を下ろすとジャム煎餅をくわえる。
そのまま、小首を傾げ、]
アンちゃんって、腕細いよねー。
ね、これ使う?
[カズキの持つ金属バットを取り上げ、それをアンへ差し出した。
バットには大きな凹みがあり、何かが変色したらしき染みも所々に付着している。
咀嚼音を立てて、少女へ密かにウインク。
開いた側の片目が紅色を一筋流す*]
テキトーに振り回せば何とかなるよ
ね、いいこのアンちゃん、それでさ、部外者の乃木さんを、村の
[距離をそのままに置くうち、二人の姿は外へ。集っていた村人達―いつしか異相混じり―が笑声奇声をあげ、うち幾人かは二人を追い始めた]
[集会場外の広場で、誰かの悲鳴が空気を裂く。
古びた排水溝へ流れゆくは赤を増した水。それは排水溝から川へ、川から海へと]
…いいこ、か。ま、一番のいいこは、ギンスイだけどね。
[ ざ ざざっ ざー ]
[その主を解さぬ視界へと瞬時、切りかわる。]
[途切れ途切れ、砂嵐の向こうに見え隠れした、村役場の光景]
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