情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了
[1] 絞り込み / 発言欄へ
[村の近くまで帰ってくると、つい後ろを振り返ってしまう。そんな自分に気がついて、頭をかいた]
まったく。
[美術商と行く先では名乗るけれど、こんな山間の村に美術商の需要などあるはずがない。自分はしがない商人にすぎない――小さな嘘]
だからつい、ふりかえってしまうのでしょうかねえ。
[嘘をついているが故に。
けれど、美術商の肩書きは、気に入っているから、取り下げるつもりは毛頭ない]
おやアーヴァイン、いってらっしゃい。
[険しい表情の自警団長は何かを告げようとしたようだったが、結局挨拶以外の言葉を口にしなかった]
……。
[首を傾げる]
なにかありましたかね。
[つぶやきはするものの、自警団長の後ろ姿を見送るのみ。荷物を背負いなおすと、村の自宅へ*足を向けた*]
……。
[ふと足を止めて、空を見やる。
薄墨色の雲が流れていく先を見る細い目は、細いまま]
おや、ラッセル。ええ、今帰ったところです。
お利口にしていましたか?
[>>24名前を呼ばれて笑顔を向ける。
細い目がさらに細くなった]
ふふ。私からすれば君もウェンディも大差ない……おっと、怒らないで、怒らないで。
[肩口まで手を挙げて、降参のポーズ。
見上げてくるまなざしを受けて手を下ろし]
商売の方は、まあ、まあ、ですね。
こうして君に、話のほかのお土産をあげられる程度には。
[取り出すのは、細長い紙包み。梟を彫り込んだ、ペーパーナイフ。
輝くような眼差しを避けるように、少しだけ目をそらした]
おや、おや。
言うようになりましたねえ。
おじさんは、うれしいやら、寂しいやら、です。
[言われように、むしろ楽しげに目尻にしわを寄せた]
ええ、それは差し上げます。南の町で――ちょっとしたうわさ話を聞きいたもので。
梟は、悪いものから持ち主を遠ざけてくれると言いますし、よいでしょう。
[――噂の内容を口にしかけて、口を閉じる。
逡巡は、かすかなひらめきと、青年の梟をなぞる仕草で終わった]
そういえば、アーヴァインが険しい顔で歩いていましたね。
――なにか困ったことでもありましたか?
[いつもと変わらぬ細い目で、訪ねる。
歩む速度は変わらぬまま、家を*目指す*]
[土産を興味深そうに眺める青年を見れば、自然と目を細めて]
まあ、何かの役に立つこともあるでしょう。
もちろん――封筒を開けるのにもね。
[気をつけて帰りなさい、と手を振ると、ラッセルと別れる。耳に届かぬ祈りを、背に受けて]
やあウェンディ、ただいま。
お利口にしていたかい?
[やがて見えた少女の姿に、目尻を下げた]
/*
ウェンディのおとんで入りたい人がいるかもしれないから待ってみたのだけれど、開始1時間前ということで拾ってみた。
もしヴィンセントの人が立候補だったらごめんんなさい。
そしてウェンディの想定がひげのおさーんじゃないばあいは、スルーしてください。
そうか、ちゃんとママのお手伝いしたんだね。ウェンディはお利口さんにしてたなあ。
[駆け寄る少女を抱き留めて、頭を撫でる。
目線を合わせるよう、すこし屈んで]
お利口さんにはお土産を買ってきたよ?
[荷物から取り出したのは、この前の本の続き。魔法使いが友人と戦う話の、続編]
[1] 絞り込み / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了