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[肉体が完全に死を得た時、彼の意識はこちらに現れた。
自分の体が運ばれていくのを見送ったあと、
そこにいる人たちに気付いて、笑みを向ける]
殺されるのは痛いものだね。
でも、悪くない。
こうやって君達も見てたの?
――それから、おはよう、アイノ。
[夢の中だと彼女の意識を唆したのは生前の話。
だけれど彼女の様子に、彼は、そんな言葉を投げた]
夢は覚めたかな。
― 回想・レイヨの死後―
……レイ、ヨ。
[何故笑っていられるのか理解を超越していた]
どうして、あんなことを?
[漠然とした問いかけを]
―昨夜―
マティアスさん、どうしたの?
あんなことって。
[何について言われているのか、理解は出来ていないよう。
不思議そうに首を傾げて]
嘘をついたこと?
それとも、その前から?
――アイノは、まだ、夢なんだね。
あんな甘言にのってくれて、とても嬉しかったんだ。
君が生きていてくれたら、きっと違う幕開けになったんだろうなぁ。
[夢でしょう、と言う彼女に、そんな事を呟いた後で]
うん、そうだね。君がそう信じたいならそれでもいいけど、
残念ながら、夢はもう、終わっちゃったよ。
アイノのことを、人狼っていったんだ?
[ぽつり、と。
だが――その答は、アイノに語りかける内容こそが雄弁だった]
お前は、何者、なんだ…
そうだね、
君は簡単に、線を越えてくれて、僕は嬉しかった。
――そんな君でも生きられる世界だったら良かったのにね。
[アイノに告げる言葉は、少し笑いを含む]
最初から、夢じゃなかったんだよ。
僕が夢だと告げたことは、
全部、現実だ。
[それから、マティアスに問われて、彼へと視線を向けなおす]
その理由はいわなきゃだめかな。
――その方が楽しそうだったから。
何者かなんていわれても、僕はただのレイヨだとしか言いようがないね。
ただ、人狼が誰だか、この屋敷に釘が打ち付けられた時から、知っていたけど。
彼らの声が聞こえたんだ。それだけだよ。
たのし、そう…?
アイノを、だまして、クレストを陥れようとして、ウルスラを、うそつき呼ばわりすること、が…?
[声が自然と低くなった]
声が聞こえる、人間……
そうだよ。
クレストさんは、一度目もちょっと失敗しちゃって、残念だったんだ。
[口元を緩める。
肉体を失ってもそういう表情が作れることが、なおおかしい]
クレストさんもウルスラさんも、自分で手を汚す気なんてなかったよね。
特にウルスラさんなんて酷いじゃない。アイノに投票したくせに、アイノが人間だったからって、殺したヴァルテリさんを咎めるんだよ。
殺したのは自分でもあるってことを、忘れてるのかな。酷い話だ。
――そう、人間。でも君達が狼だと言うなら、僕はそうかもしれないね。
誰も食べたいとは思わなかったけど。
[そもそも声とは何なのか。
昔話で聞く、人狼が仲間内でやり取りできる遠吠えというものだろうか。
それを聞ける人間が、彼らの毒にあてられたのか、それとも――レイヨがもともとそういう人間なのか。
男には判断つかなかった。
ただ、男が忌むべきものを、全てこの子が楽しんでいた。
それを、今――どう受け止めていいのか、戸惑っているのだ]
……こんな、こんなのが、
[ここ数日ですっかり見慣れた居間だった。
最初来た時には無かった赤い色がちらつく。先程命を喪った少年が零したものと、それから]
非現実的で、狂ってて、馬鹿みたいな、これが……
[それから離れた場所にある、少し黒ずんでしまったもう一つは]
クレストは、話が不得手なだけで…
しんはしっかりしてるから。
[都会のものが田舎で暮らす。しかも喋られないものが、だ。
その努力をずっと見てきたからこその言葉]
そうだな、クレスト、は、きっと1回目の投票は、白を入れただろう、な。
ウルスラは……わからない。でも、クレストに入れる、彼女じゃないから――そうなるの、か。
うん。
でも、嘘をつく理由にも、だます理由にも、ならない、な。違う、か?
……嘘。
[苦しげに顔をゆがめて、頭を抱えて蹲る]
嘘 だ。嘘だ。嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ。
[ぶつぶつぶつと、小さな声で、呪文のように繰り返す]
そんなわけ、ない。そんな……
[本当はもう気付かされてしまった真実を、否定する声は段々と弱くなって]
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