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[頭を文字通り抱えながら、厄介なものに眼をつけられたな、と思考する
何処に眼をつけたんだと聞いてみたくもなったが、会話をすると余計に気力を消耗するように思えて憚られた
名刺で確認した街はそれほど遠くもない。あと少しで降りるなら特に強く拒否しようともしない
もう一つの気がかりは女学生の反応だ
あの頃の年代なら暫くはクラス内での話題の種にされてしまうだろう。そんな懸念を頭の中で混ぜ返しながら、あらためて訂正したものか、と思考を巡らせる]
(おかしな子だって思われちゃったよね……きっと)
[しゅん、とナオは肩をすくませた。
文庫本から顔を上げて、「お色気さん」を見遣り]
(主に、あなたのせいですから……!)
[拗ねたような視線を送った。伝われ。この思い。
もちろん、挑発に乗ったナオが悪いのだが]
[鞄にウサギ。
携帯にクマ。
さしたる接点ではないが、勝手に共感を覚えた。
趣味でつけてるのかどうなのか
それすらも窺い知れないが。
趣味だと良い。そしてベアーズにも手を出せばいい。
少しだけ可愛らしすぎるクマたちをぶら下げるのは、
年頃の男子学生にはちょっとだけ、きびしいものもあるのだ。]
[例えばコラボレーションベアーズがその一例だ。
日曜日朝の可愛らしいアニメ。
魔法使いの女の子
――だったか、小学生女子に人気の一品。
クマを集めると決めたその日から
分け隔てなく購入してきたが、
……購入してはいるけれど。
今現在魔法少女ベアーは、
折り重なるクマたちの奥の奥になるよう
工夫を凝らして携帯にぶら下げられている。]
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