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何か食べるもの用意してくるわね。
[言って、炊事場へと歩き出した。
途中、ふと不安になって寝室にしていた部屋を覗き込む。
異人の血を引いた少女は、朝部屋を出た時はよく眠っていた。
彼女は、まだいるだろうか?]
ちーちゃん?
起きた?
ちーちゃん?
[光を浴びて泣く少女に、目を瞬いた。]
何も、感じない……?
[小学校を出たばかりの少女には、この状況は過酷だ。
何も感じないことによって、彼女はその身を守っているのかもしれない。
しがみついて来た少女の、光に透ける髪を撫でた。]
ちーちゃんも、何か思い出したの……?
いけないお願い……?
[祭りの、燃え盛る火を思い出す。
願いは空に届いたろうか。
自分は何を願ったのだろう。
自分の問いに、プレーチェが断片的な言葉を紡ぎだすと、不安げな顔で、その額に手を当てた。
熱は無い。]
お母さん……?
ちーちゃんのお母さんは、もう……。
[亡くなったのだと、聞いたことがあった。
けれどそれをおぼつかない口調の少女の前で口にするのはためらわれた。]
誰にも……。
[いつの間にか部屋に顔を出していた若旦那の言葉に振り向く。]
なぜ、こんなことになってしまったんでしょう。
どうしたらこれは終わるのかしら……。
お母さん、に……?
[その願いは、彼岸をこちらへ呼び寄せるもの。
今さっき自分が口にした、なぜ、と言う言葉が頭の中で響いた。]
それは、お祭りでお願いしたの?
[ぐったりと瞳を閉じる少女の重みを受け止めらながら尋ねた。
空に浮かんでいた三つの月。笑ったのはどれだろう。]
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