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―若葉宅―
…ん?若葉ちゃん?
[体を揺さぶられる感覚で目を覚ますと、見えた姿にふと、昔の呼び方で呼ぶ。しかし、呼ばれた方はきょとんとした様子で]
あ、ごめん。双葉ちゃんか。
ははは、昔の夢を見たせいかな。間違えたみたいだ。
おはよう。起こしてくれてありがとう。
[起こしに来てくれた双葉の頭を撫でると、布団を畳んで、双葉と一緒に朝食へ]
おはよう。若葉さん。
うん。美味しそうな匂いだ。
[居間に入ると若葉に挨拶をして、いただきます。と手を合わせて、朝食を食べ始める]
ポルテさんを?分かった。じゃあ、畑に行く前にでも行ってみる。
そいつは助かる。それじゃあ、今日もお願いしようかな。
[ポルテの事を頼まれれば頷きつつも、続く言葉には嬉しそうに答え、頷き合う親子を楽しげに見つめる。食事を終えると、片づけを手伝いつつ、学校へ向かう双葉を見送って]
うん。そろそろ決まる時期だねぇ。
へぇ、そうだったんだ。
[生贄がなんとなく分かるという若葉の言葉に驚いた表情を見せて、人差し指を立てる仕草に黙って頷く。]
ちなみに、若葉さんは誰だと思ってるの?
[声を潜めて聞く]
おっと、そうだね。そろそろ畑に行かないと。それじゃあ、また後で。
[若葉に急かされると、若葉と分かれてまずは滝に水を汲みに向かう。]
―滝―
[滝に向かう前、一度自宅に帰り、木桶をもう一つ持つと、滝で水を汲み]
よいしょっと、家から出れないと水も汲めないだろうし、持って行ってあげようかな。
[両手に木桶を下げ、まずは水を届けに小料理屋へ向かう。**]
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