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……あーあ。
どーおすっかなぁ。
[もやもや吐き出して、一先ず落ち着いて。
ぐるっと周りを見回す]
真面目にたからもの探しとかやりたくねーし。
っても、ここで突っ立ってても寒いだけだしなあ……。
[ぶつぶつと呟いて、それから。
到達した結論は]
……歩くか。
[とりあえず、動くこと、だった]
……なんか、こう……『にんじんいらないよ』、きらっ、とかしそうな感じじゃね、アレ。
[何気に酷い評価をしつつ。
帽子屋さん、と訂正されると、まあいっかー、と妥協した]
……見えないものが見える?
狭間に落ちた……って、あー。
[そういや、さっき、目があった時。
自分から飛んだ何かが、アンという子にぶつかったような……そんな気がしたのを思い出した]
そんなん見えるから、落ちついてたんかなあ、あのひと。
[多分、その認識は間違ってる]
…………。
[足を止める、空を見る。
降ってくる雪は、全てを埋めてしまおうとでもしているようで。
それでいいじゃん、と思う気持ちは、さて、誰のものなのか。
そこを考える意識はどこかにすっぽ抜けていた]
……雪とか、しげしげ見るの久々だけど。
キレーだ、なあ……。
[は、と白い息を吐きながら、呟くのはそんな言葉]
[こっちは一人で歩いているから気楽なもの。
返る同意にだよなー、と頷いて]
あー、うん。
兎の言う事がマジだったら、俺らも危ないわけだし。
[アンはこっちでなんかやったようだけど、それ以外にも危険があるような口ぶりだったし。
何より、さっきの力がまた動いたらどうなるか、見当もついてない]
お互い気ぃつけようぜ、兎穴に落ちないように。
[気をつけて避けられるのかはともかくとして]
そーいや、ガキの頃は雪降ると外駆け回ったなー。
[それをやらなくなったのは、いつからだったか……なんて考えて、直後にふる、と首を横に振る]
……考えても、仕方ねーし。
[早口に呟いて、また、歩き出した。
結構、身体に雪が積もってきてる気がするけど、気にしない]
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