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[迷うことなく、先ほどまで男がいた隠し扉の先へ]
つまり、麻薬はおとりと資金源。
本当のこの列車の目的は―――……。
[その小さな空間には金庫が置かれていた。数字の入力欄がある]
どれどれ。
[最初に拾ったメモの数字の羅列をぱちぱちと打ち込んでいく。これが「答え」であることは、先ほどの男の様子から予想がついていた]
『――――第一ロック、解除されました』
[機械音が響くと、少しだけ眉を寄せて]
あ、あれれ。もう一個鍵が付いていた!
指紋認証か。仕方がない。あの男に一度声をかけて…
[呟きは、大音響の車内放送にかき消されることになる]
《緊急放送、緊急放送。車内にて事故発生。総員、速やかに対処に当たってください》
………ええっ!?
僕のせい?いやいや、まだ何もしてないし…。
[窓の外を見れば、列車の速度は先ほどよりも格段に上がっているようだった。何かが可笑しい。慌てて先ほど男に取り付けた盗聴器の傍受を再開する]
なに?急に公安から目につけられたという情報が入った…!?
だから、事実が露呈する前に……。
この列車ごと、事故を装って爆破する?
金庫は丈夫だから、例の「あれ」は無事だろう、って…。
孤独に耐えかねて、エートゥはとんでも展開を開始した…!
なんというか、僕一人だけ全然スパイしていない気がしてならない。ごめんなさい。
えぇー。このままだと、僕。木端微塵、ですかぁ…。
[幹部クラスらしい盗聴先の男は、脱出ルートを確保しているようだ。もうそれを奪うしかない。
すっと目を見開くと、金庫の二番目の錠へマグナムリボルバーの銃弾を浴びせた。強引な開錠を済ませると、中に仕舞われていた黒いトランクを引っ掴み、もう片方の手には忍ばせていた黒い傘を。
力任せの金庫破りに警報音が重なる。しかし、今更隠れる気もない。列車内は轟音と混乱した下っ端連中の叫び声が響いている]
さてと、正面突破。いっくよー!
[いっそ楽しそうに、男は勢いよく床を蹴った]
[現在地は列車の最前方。脱出口はおそらく列車の最後尾。止まる間もなく一気に駆け抜ける。統率を失った敵の一派へ、容赦なく銃弾の雨を降らせていった]
痛かったらごめんねぇ。
でも、遅かれ早かれ、君たちはどうせ死ぬんだから許してね?
[四葉のクローバーのブローチは軍服の襟元に付け直していた。それは専用の通信装置。ボスへの直通だ]
ボス、聞こえますかぁー!0044でーす。
[間延びした声と裏腹な銃声が、合間に響く]
あは。緊急といえば緊急ですねぇ。
それに、0099を通すわけにもいかないので。
[特殊回線だから、傍受リスクはそんなに高くはないはずだ{4}]
頼まれていた調査の結果なんですが、残念ながら確実にJNRの中に裏切り者は存在します。候補は7人までは絞れたんですが、この中に何人いるかすらはっきりしてません。
で、大体お察しいただけるかと思いますが。
僕は0099も完全に信用してはいません、 …から。
[背後から飛んできた敵の刃物を傘で弾いて]
本当はもっと詰めてからお話したかったんですがぁ、残念ながら僕自身が今少しばかり死にそうな状況でして。
了解。ふふ。生きてて足が残ってたら、すぐに本部に戻りますよ。
あと、此方の状況です。
イギリス軍の機密施設ですが、麻薬の運搬と成分研究をしていました。で、その陰に隠れてサル・カイーダがテロ兵器の開発をしていたみたいです。おそらくはバイオ系か、薬品系の兵器だと予想されます。
では、運が良ければまたお会いいたしましょう。Bye.
[雑音に飲み込まれるように、通信はそこで途絶えた]
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