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[興味がないなんて、嘘だった。
近藤が持っていたクラスの生徒が1人、死んだのだ。――いや、正確には死んだ“らしい”のだ。
塾長も警察も、言葉を濁して多くを語らなかった。近藤は未だに、真実を知らない。
「あの事件」は当初こそセンセーショナルに報道されたものの、あまりにも不明点が多く、生還者たちもほとんど情報を語ることはなかったため、今では報道熱はすっかり収束していた。]
――小山内。お前が、誰かをコロシタとか。その報復として、クラスメイトにコロサレタとか。
嘘だよな? そんなの。
[校内裁判。生還者たちの異常行動。ショッキングな煽り文句が踊る紙面を指でなぞりながら、近藤は独りごちる。]
[唯一しぶとく事件を追い続けている週刊誌も、学園内の陰惨なイジメネタとしてスクープを狙っているだけのようで、読んでいて胸の悪くなるような記事ばかりだった。
それでも、少しでも真実を知りたくて、どんな小さな記事でも「あの事件」が取り上げられている印刷物はもれなく購入していた。]
何かの間違いだ。お前にそんなことができるわけが……、お前がそんなことをするわけがない。
お前は、あのひとの、息子なんだからな。
[小山内の母の、陽だまりのような笑顔が脳裏に浮かぶ。それだけで、胸糞悪い記事のことも、一日の仕事の疲れも、すべて溶けて消えていくような気がした**]
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しまった、現在地「―回想・塾の教員室―」とかにしとけばよかった!
まぁいいか……。
そして設定練り込みが楽しくてついつい多弁になる罠。けっこう状況設定してしまった気がするけど大丈夫かな、と、やってしまってから思うのでした。
しばしオフー。
ー公園ー
[缶コーヒーを片手にベンチへ向かう。
周囲に注意を払いながらここまで来たものの、未だ生徒らしき影は見えない。
盛り上がるだけ盛り上がって、やっぱりやーめた、となったのであろうか。もしくは、補習が長引いているか、どこかで道草をくっているか。
煌星学園から松柏駅へ向かうのであれば、十中八九、この公園前を通るはずだった。歩道に近いベンチなら生徒たちを見逃すこともないだろうと考え、温かいコーヒーをすすりながら待つことにしたのだった。]
ん? ……絵?
[ベンチに置かれていた絵をぴらりと持ち上げて見る。それを小春のクラスメイトが描いたことなど知る由もないが、鮮やかな虹色のそれは思わず目を奪われる不思議な魅力を感じた。]
誰が描いたか知らないが……、俺は結構、好きだな。
[少し考えた後、手持ちの鞄を開けて絵をしまいこんだ。持ち主が現れたら少し話をしてみたい、という好奇心が芽生えたのだった。]
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完 全 に 受 身 !
小春ちゃんが六花ちゃんとフラグたてたので、慌てて乗っかってみるテスト。
誰か来てー(*・∀・)ノ゛
[ぼぅっとしながら青玲学園の事件や小山内のことに思いを馳せていると、予想外の人物に声をかけられて思わずびくりとする]
……寺崎?
お前こそ、何してんだ?
[先日のグループの中に、寺崎は居なかったはずだ。そう思って聞き返すと、彼は淡々と明日の予定について説明した]
それは初耳だな。いや、お前はオカルトとか興味なさそうだったから、意外でな。
……俺? ま、見事に乗せられただけだよ、あいつらに。
そのくせ、ここを通りかかったのは寺崎が初めてだけど。やっぱり他にも誰か来るんだな?
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