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[立ち上がって、マシロの頭をくしゃくしゃと撫でる]
うちのお母さんに聞いてみるよ。
よろしくね。
[集会場にまだいる人にそう言って、靴を履く]
――集会場→――
[ワカバとセイジの姿は見て取れたが、声までは聞こえない。
そのまま道を進み、自宅へ]
あっつい、あっつい。
ん……?
[玄関の前でしゃがみこんだ]
あはは。
[扉の前に置かれていたのは、仕事道具が入った鞄と、いくらかの服が入った鞄の二つ。
蹲った姿勢で、独りごちる]
帰ってくるなってこと?
――→集会場――
[しばらくしてのち鞄2つを手に集会場へと戻り、マシロへと会釈するように頭を下げた]
ごめん、お母さん出かけてたわ。
途中で会った人にも聞いてみたけど、知らないって。
でも、探してくれるって、言ってたから。
[たたきに立ったまま、室内を眺める。
泳いだ視線を自分の足元に落とし、*呟き声を零した*]
私がやりましたって村長さんに言ったら、それで終わるかなぁ?
髪結い ホズミは、ここまで読んだ。[栞]
私はやっていませんと言っても信じてもらえないのと同じように、
私がやったんですと村長さんに言っても、信じてくれない気がする。
[手にしていた鞄をたたきの隅に置き、代わりにダンケが持ってきた木桶を手にした。
向かうのは集会場のすぐ近く、死者を料理する為の斎場]
――斎場――
[容疑者は、遠巻きにされる。
まな板の上に湯剥きしたトマトを置いて、包丁の背で叩き割った。
同じくまな板に鎮座する、かつてアンであった肉片に赤い汁が飛ぶ]
誰のことを食べたい?
[洞窟でセイジに向けた質問が思い出され、口の中で呟いた。
トマト、にんじん、玉ねぎ、そして肉。
すべてを鍋に入れて、ひたひたと水を注ぐ]
髪結い ホズミは、ここまで読んだ。[栞]
[ぐつぐつと音を立てる赤い煮汁を、お玉でかき混ぜ続けていた。
スカートが引っ張られる感覚に、腰の辺りを見る]
どうしたデンゴ。
怒られちゃうよ。
[そう言った途端、涙があふれた]
[泣き落としというよりも、駄々っ子の様相で、お玉をデンゴに押し付けた]
絶対絶対、焦がしちゃ駄目だからね!
あと、勝手に食べたらあとでもっと丸坊主にしてやるからね!
[両手の甲で涙を拭って、斎場を離れる]
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