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「そのもう一人というのはどういう人物だね?」
そのうちにわかるかもしれません。
「……。まあ、いい。
ともかく、私は陰のヒーロー、というわけか」
[やや、間があって]
そういう事です。
「君、今内心で私を馬鹿にしただろう?」
「……、その、二人というのは誰なのだね? 私が会った人物なのだろう?
それともこれも今は秘密なのかね」
いえ、それはお教えしますよ。
バク、ペケレ、の二人です。
[頭に二人の姿を思い浮かべる。彼らが私とチームであり、私が助けるべき人物なのか]
「そうかね。
何だか、わかるようでわからないが……」
[肝心のルールを伝えられていないのだから、私がそう思ったのも当然だろう。カナメに向け、答えは返されないような気がしながらも、ルールについて問い詰めてみようとしたが]
[重く沈んでいく感覚に、意識を手放す]
……お休みなさい、ライデン。
[眠りに落ちる直前、カナメの声を聞いた*気がした*]
[部屋の片隅。椅子に腰掛け、ぼうっとした顔付きで、向かいの壁を見つめるでもなく見つめていた。んん、と伸びをしたところで]
「やあ、おはようございます」
おはよう。
……昨日も思ったが、君は少々タイミングをずらすね。
[カナメの挨拶に挨拶と、たわいもない感想とを零す。洗面の場所を聞くと其方に向かい、顔を洗うなどしてから戻ってきた。
コートを纏いつつ、室外へと出]
そういえば……
今の季節はいつかね? 寒い気もするが、それ程ではないような気もする。
[何処を目指すともなく歩き、ビオトープの脇を通り過ぎた際に、ぽつりと]
さあ、はないだろう。……
君はどうにも秘密主義が過ぎるのではないかね。
[変わらない返答にぼやく声がふと、足と共に止まる。気付けば前方に見慣れない光景があった。ポストのように並ぶ、白い扉]
此処は……
[多くにプレートがかけられたそれらを遠目に見て呟く。どこか他とは違う雰囲気を持つ場所に、そのまま少時動きを止めていたが]
……と、やあ、おはよう。
[プレーチェの姿を見つけると、はっとしたように小さく首を振り、ひらと手を振って声をかけた]
ああ、また会ったね。
祈り、かね?
[プレーチェの問いには、ふむ、と]
祈りという言葉には二つの意味、使い方がある。
一つは……神や仏に思いを捧げる事をいう。
もう一つは、強く願う事を祈るという。
例えば死者への祈り、という場合は……
それは死者の成仏を願うという意味だ。
[少し、考え]
成仏は……安らかに眠る、という事かな。
そう、安らかに眠れ……
Rest In Peace.
[頷いてから、プレーチェが視線と指を向ける先を見やる。最初に目に入ったのは青い花]
テンマ……?
テンマさんが、どうかしたのかね。
[聞こえた名に不思議そうな表情をしつつも其方へと歩み寄り。傍にしゃがみ、低い位置にあるその扉を見る。
かけられたプレートに刻まれた文字を読み]
これは……?
[まず漏らした声は、ただ疑問の響きを含んでいた。すぐ理解に行き着かない思考。
この文字が、何を表すのか――]
いや、この名前は……
いや。
[言いかけてやめる。
「此処は墓ですよ」と教えるカナメに]
やめたまえ、縁起でもない。
[独りごちるように呟いた。肩先のプレーチェの顔を振り向き、また前を向いて]
この扉が何か、知っているかね?
ん。ああ、おはよう。
君は……レン、だったね。
[扉の傍でしゃがんだまま、訪れたレンの方を見]
そういう事だ。強く願えるなら……
それがすなわち祈りというものになる。
テンマさんは知っているが、
[一つ目の問いに答え、二つ目の問いに答えかけて言葉を濁す。
ねむるところ、と聞こえたプレーチェの声に]
眠る所、だなどと……君まで、縁起でもない。
これはロッカーか何か、ではないのかね?
[たしなめるような言葉は、しかしそこまで強いものではなく。眼前の扉にかけられたプレートを見直す。
テンマの名前と、此方は判読しづらい四桁の数字。並ぶ扉のところどころにはR.I.P、という三文字や似たような英文が刻まれていた]
そう拗ねないでくれたまえ。
別に怒っているわけではないよ。
[プレーチェには困ったような笑みを浮かべて。ゆっくりと立ち上がり、レンの声を背後に聞きつつ]
だが、此処が本当に「そう」なら……
昨日会ったばかりだというのに?
[並ぶ扉へ順々に視線を向ける。細かく見るようではなく、ただ、漂わせるように]
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