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[用務員室で煎餅布団を見つけて、潜り込んでから手帳を開く]
―メモ―
ウェンディは、ひとり真っ白な世界を歩いていた。どこまでも、どこまでも、足音も温度も何もない世界。
「リック……?」
声は、どこまでもどこまでも進んでいって、果てがないようだった。
心細さに目元が熱くなる。
すると、上空から赤が降ってきた。瞬きもしない間に、世界は一気に色に染まった。
足音もなく温度もなく、突然訪れた首にまとわりつく感覚に、いやあああああ!と声を荒げていた。
「ああ、自分の未来は見えないんだっけ」
声は、笑っていた。
「……ナサ、ニエル、さん?」
振り返らずに、ウェンディは唇を震わせながらそう言った。
歯がカチカチと小さく音を立てている。
男が笑ったのは、そのことに対してだったのかどうなのか。
「何で君は人狼を迫害するんだ?」
ウェンディに降り注ぐその声は、低く、冷たく、凛としていた。
[用務員室で目覚めると、寝しなに書き付けていた手帳が手に当たった]
[幼い占い師である双子の姉が窮地に立たされた所で、登場人物が動かなくなった。
弟を助けに行かせれば簡単に話は進むのだが]
ここは、自らどうにか乗り切って欲しいんだよなぁ……。
[その道を見つけるべく思考するが行き詰る。
身支度を整えると、気晴らしに*校舎の外へ*]
[顔を出した実家では、母親に「やーねぇ、急に来るなんて」とやや邪険にされ、...は苦笑した。
しばらく近況などを報告したが]
今度こそ顔合わせないと。
[今日行かねば一生行けないままになりそうだ、そう心を決めて*足はゆっくり雑貨屋へ*]
/*
何でこんなに注文多いんだ今日……。(A. 月曜日だから)
つか、きもちわるいです先生。
なきたくなる位に。
これだけ体調低空飛行続くのっていつぶりだ。オーイエー。
明日は休みだ頑張れ僕。世界の平和の為に。
*/
[元雑貨屋の前まで来て漸く]
あ、そうか。
レベッカさんはもう……。[改めてコンビニに向かう]
[夕日が、山の向こうへ沈んで行く]
[コンビニに着くと、レベッカの居るレジにビターチョコレートと500円硬貨を一枚出して]
お久しぶりです。
[はにかむような笑みを浮かべた...に、レベッカは驚きの表情になった]
『村にはもう来ないと思ってた。元気になったのね?あなたもしかして何日か前に店の前まで来てなかった?』
[矢継ぎ早に質問されると、どれにも小さく頷く]
サクラさんって何処に居るんですか?
『ああ。サクラならすっかり白髪になっちゃったのよね』
[示された塀を見ると、いつかのデブネコが寝ていた]
……。
[猫を撫でながら...はレベッカに、あるいはサクラに伝える]
もしも神様が現れて何かひとつだけ願いを叶えてくれるなら、1年前の僕に「雪の日は大切な人の手を離さないように」と伝えて欲しかった。
それが駄目なら、4年前の僕に「その人に手を伸ばしてはならない」とでも。
[煙草の煙を吐き出してレベッカは淡々と]
『今日の空は昨日とは違うんだよ。明日は明日の風が吹くんだし、あんたまだまだ若いんだから、前につんのめる位に生きなさい』
[そう言うと、煙草を吸い殻入れに押し付けて、ポケットから取り出した紙切れを差し出した。
そこには墓地への地図が書かれていて]
『やっと会いに行ってくれるんだ?』
[...は、会ってくれるかな、と苦笑しながらも礼を言った]
[一人たどり着いた、手入れが行き届いている墓の前に板チョコレートを置いて手を合わせ]
他のチョコだと怒ってたよな。
[懐かしさに目を細めた]
[それ以上の気持ちは言葉にならずにしばらく立ち尽くし、昔と変わらぬ風の音を*聴いた*]
今まで来なくてごめん、とは言わない。
謝るようなことなら最初からしないで、って言うのが君の口癖だったから。
……「そばにいていいか?」
[トラネコが言ったのはそんな言葉だったろうか。
猫は気まぐれで嫌い、そう言っていた彼女が、一番好き、と言っていた絵本のあの猫が言っていたのは]
『しょうがないなぁ。あと3分だけね』
[ため息混じりの彼女の声が聞こえた気がして、ハーヴェイは空を仰いだ]
―あの3分―
「僕に出会わなければ、もっと長生きできたのにな」
『心臓が15億回鳴っちゃったのよ』
「なんだっけそれ?」
『“ゾウの時間ネズミの時間”。ヒトだと26.3年。現代人なら15億なんかじゃ死なないはずなのに』
「それと事故は関係ないじゃないか」
『ヘリクツー』
「どっちがだよ」
『……たまにでいいの。一年……ううん、十年に一度でいい。アタシのこと、そんな女もいたなぁって思い出してくれる?』
「雪が降るたび思い出すよ」
『皮肉な名前よね』
[目前の彼女は、何故か照れ笑いを浮かべていた。
少しだけ上体が右側に傾いたのでわかった]
「――六花」
[あまり呼んだことのなかった名前。
6年前の顔から何一つ変わらない――しかし美化されているのだろう――勝気に見える顔が、くしゃっと笑顔になって、消えた]
[もう二度と手を合わせには来ない予感があった。
けれど、人知れず命日にはビターチョコを食べるかもしれない。
書き上げた小説は、彼女の定位置だった本棚の前のガラステーブルに置いて一晩寝かせるだろう。
そして自分の一番のファンである彼女の、酷評を待つのだ。
「薄っぺらい死を書く人は嫌い」
最初に見せた小説に対して、はっきりそんなことを言った彼女の、いつでも忌憚のない意見を待つ]
[告別式でレベッカが言っていた言葉が思い出される]
『綺麗にお化粧してもらってよかったねー。あなたが好きだった、雪みたいに白くて綺麗』
[すっかり日が暮れた図書室に寄って、あの絵本を取り出す]
「そばにいてもいいかい?」だったか。
[パタン、と閉じた表紙をなぞって]
今頃は、天国で勝新太郎にサインでも貰ってるのかな。
あとは、アラン・ドロンと、……誰だったっけ。
[本棚に本を押し戻す音が、誰もいない図書室に響いた]
[校舎の外に出ると、月がぽっかり夜空に浮かんでいる]
人狼が、人を喰らいそうな夜だ。
[雑貨屋に点る明かりに気付いて]
うーっす。
宴も酣?
[女性陣の浴衣を見れば]
こっちも夏祭りだなぁ。
[ノンキにそう言った]
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