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だから、
[懐から一通の封筒と一枚の紙を取り出した。封筒には『退職願』、紙の方には司法試験合格の旨と司法研修先に東京地裁、と書かれている]
黙っていてすみません。どうしてもセンセイと肩を並べて仕事がしたくて。
え?引き抜き、ですか?
センセイ、日名さんだって東京に誘われてること隠してたじゃないですか!
俺は日名さんにいまの事務所に入れてもらってからずっと、追いつきたくて、自分で日名さんのことをセンセイと呼ぶたびに遠くに感じて、いつか離れていくんじゃないか不安で、だから。
[額に何か描いてきたヒナの手を掴むと]
1年4ヶ月です。
必ず戻って来ますから、だから…待っていてくれませんか。
[離して、というヒナの語調に思わず手を緩める]
俺だけ「日名さん」なんて呼べる訳ないじゃないか。
[言い募ろうとして背広を投げつけられて視界を塞がれる。慌てて引き剥がすとヒナが廊下に消えるのが見えて追い駆ける]
日名さんっっ!
[廊下に飛び出した時にはすでに姿はなく、足音を頼りに*駆け出した*]
[角を曲がってヒナの姿を認めた、と思ったところで硬いものが額に直撃する。何なのか確かめる間もなくもう一度]
つっ。
[堪らず目を閉じると同時に、扉が閉まり鍵が掛かる音がする。ガチャリという音が冷たく心に圧し掛かった]
日名さん…。
[どの扉に語り掛ければ良いのかすらもうわからずに肩を落とすと、床に散らばるパンプスを拾い上げて踵を揃えて置く。壁を背にどさりと座り込むと抱えた膝*に顔を埋めた*]
[顔を上げるとパンプスが目に入る]
こんなに小さかったのか。
そんなことも知らなかったんだな。
[再び顔を下ろしかけたが立ち上がると適当な扉をノックした]
…私です。
ちゃんと話をさせて下さい。
…イエスなら一度、ノーなら二度ノックお願いします。
[顔を上げるとパンプスが目に入る]
こんなに小さかったのか。
そんなことも知らないで…。
[再び顔を下ろしかけたが、立ち上がり適当な扉を*叩いた*]
墓下喉なんでこんなに減ってるんだ、と思ったら、
墓下:888pt
地上:777pt+赤窓+Act
そりゃ気をつけないと即枯渇だよね。
天馬のことわざ辞典。
・<<学生 ナオ>>も歩けば((共鳴者))に当たる。
・<<学生 ゴロウマル>>の顔は一度きり。
・<<学生 ナオ>>は53寿、<<学生 ミナツ>>は13寿。
・<<学生 リウ>>の川流れ。
この劇やるなら。〜勝手に配役〜
「桃太郎」
桃太郎:<<学生 ミナツ>>
桃二郎:<<灯台守 ウミ>>
桃姫:<<学生 ナオ>>
きびだんご:<<学生 ミナツ>>
いぬ:<<移民 ヌイ>>
さる:<<移民 ヌイ>>
きじ:<<学生 ナオ>>(兼おばあさん)
橙色鬼:<<学生 ゴロウマル>>(兼おじいさん)
群青色鬼:<<学生 ゴロウマル>>
白鬼:<<学生 ミナツ>>
日名さんと同じ目線でものを観たかったんです。
事務所に入れてもらった頃から、ずっと。
日名さんの秘書で居るのはすごく楽しいですし、私の仕事が日名さんの役に立っている充実感もあります。
だけど、いつも不安だったんです。丁稚と先生という関係に甘えているのが。
これまでの日名さんを私が必要としていないのなら、きっといまより先の日名さんを捕まえたいと思っているからだと思います。
ただ、いまの日名さんを見ていると…辛いです。
3番ホーム、シリアス線が入ります。白線の内側に下がってお待ちくださらずにお駄弁りくだださい。
みんなに悪くてお腹がしくしくする。
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