だから、きくちゃんが甦って、大人になって
──あの子より大きくならないように──あの子と違うところが増えないように……
冥銭を渡したのに。
大人になったきくちゃんも見たかった、だなんて、誰の記憶なのかな。
[手のひらの中の硬貨を握りしめ、上を見上げる]
涙を零す機能なんて、無いのにね。
……離れたら、寂しい。
[それは『知ってる』]
いつから? いつからって……。
[いつから、だろう。
改めて聞かれたら、違和感が増した。**]
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今朝か(笑)
このあたり喋るとPT無くなるな……。
えーと、私の設定もあやふやだが、そこ詰めるより、二人が彼岸に行くか此岸に帰るかを選択してもらえばいいのかな?
きくちゃんはピーちゃんと仲良くするといいなー。せっかくの霊話だしたな!
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いろいろ妄想してたら、今は無理に話さなくていいな、と。
家族に戻るのも楽しそう。
ああ、でも、パイナップル嫌いじゃないってどこかで言いたい。
[気付けば、耳をうつ水音]
[無意識に握り締めていた手を開く。
ロボット柄の冥銭がそこにあった。鈍く光を放ち、少し温かいコイン]
……あぁ。
[ロボット。
心音の聞こえなかったあの人が瞼裏に過る]
[きゅっと冥銭を握り直す]
ここは、ナイル川……?
ゴロ兄、バク兄、アン姉、
ここ、に……?
[首を巡らせれば、遥か遠くに
淡い人の影が見えた気がした]
[わかっていた。
きっと、ここはナイル川じゃない。
そのまま力が抜け、その場に座りこむ。
抱えた膝の上に顎をのせた]
ダディ、マミィ、ギン兄……。
[目の前には、向こう岸が煙る川。
柔く広がる、せせらぎ]
どちらかというと、nullでしょうか。
[八の字眉をして、どこぞの国の言葉でそう言う]
家族になったのは、一生食べるものには困らせないと誓ったあの日から。
[ケーキを一口大にすくって、フォークをマミィの口元に持っていく。
そう言えば、妻はいつからどこぞの国の言葉をマスターしたのだろう?]
ギンスイさん、ケーキを持ちますです。
キクコさんは、ミシシッピ川にいますと、父の貫禄が言っていますです!
[キッとした顔つきになり立ち上がろうとしたが、足が痺れていてバンビのように*震える*]
[パイナップルののったケーキを一口。
まじめな顔は続かず、ぷっと噴き出す]
ねぇ、ピーちゃん。
わたし、パイナップル嫌いじゃないのよ。
[バンビのようなピエトロに手を伸ばし]
ピーちゃんとギンちゃんは、きくちゃんにケーキを届けにいくの?
マミィを、甘えっこのキクコさんに連れていくべきです。
[指輪をはめた記憶のない、マミィの小さな手を取る]
家族皆一緒、それが一番大事です。
[もう片方の手は、ギンスイへと伸ばす]
ダディ ピエトロは、ここまで読んだつもりになった。[栞]
ふふふ。
ピーちゃんはワガママだなぁ。
[笑いながら彼の手を取る]
きくちゃんの所に行くのは、一方通行だよ。
もう、ここには、帰ってこられないよ。