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[まどろんでいる]
[世界の外側のことはよくわからない]
ふあぁ。
なんでこんなに眠いんだろ??
でも。……なんだか気持ち良い。
ふわふわしてる感じ。
[まどろみながら考える]
[途切れ。途切れに]
ん?
[人の気配がしたような。誰かがいた気がしたような]
気のせい……??なのかなぁ……。
[と。ふたたび*目を閉じた*]
[くるり]
[視線を感じて振り返る]
[そこには誰も居ないのだが]
[気配だけは感じられて]
…貴方なの?
またあたしをここに戻したのは。
[じっ]
[何も無い空間を睨みつける]
[聞き取れなかったが何事か声がすると気配はすぅと消えて行き]
…折角外に出たのにな。
[ぷぅ]
[頬を膨らませて抗議する]
[その相手は既にここには居ないのだが]
[アーヴァインは、たどり着いた湖の水面を覗き込んだ。
虹色をしている水と、映りこむ空。自分の顔。
その奥、空の向こう、遠くとおく声が届く]
何が、足りない?
『…違うよニーナ。
ここに戻ったのは私の意志』
[ぴくり]
[聞こえた声に眉を顰める]
…ニーナ…。
アンタの仕業だったのね。
あたしは外に出てもっと楽しみたかったのに。
外に出てもアンタの支配力が強くてろくに遊べなかったのに。
[ぎろり]
[自分の胸の辺りを睨みつける]
[声は自分の中から聞こえる]
[それはもう一人の自分]
『だって…外は怖いよ?
こっちの方がずっと良い…』
全く、ニーナは臆病なんだから…。
あたしは外で遊びたかったの!
[ふんっ]
[腕を組んで顔を背ける]
[自分の中でニーナが身を強張らせた]
これはリアルなおもちゃ!リアルなおもちゃ!
悲しそうにしててもリアルなおもちゃ!
あーーもう。
なんで動揺してんのあたし!
でも・・・・・・もしかしてって思ってる。
不思議なことが出来たあの時から、思ってる。
[外から聞こえた声に、顔を向けた]
おや。
君はたしか――。
[記憶を辿り寄せる。どの位置にあった絵画の少女だろう。
そして、自分が彼女と同じ世界にいることに、やっとのことで気付いたのだ]
[くるり]
[聞こえた声に振り返る]
…ああ、警備員のおじさん。
そう言えば閉じ込められてたっけか。
[ちらり]
[胸の位置で腕を組んだまま]
[横目で視線を向けた]
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