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テンマは、影みたいです。
眠ったひとは…こんなふうになるですか。
[ついでレンへ視線を移した]
見えるもの、聞こえるものがあるかないかの、ちがい…。
眠ると…
レンたちに声が、とどかなくなるですか?
それ、は――
[瞳が見開かれる]
[誰にともなく尋ねたのは――こんな事だった]
[つと俯く。
前髪が表情を隠した]
いえ…。
テンマは。眠れるひと、ではない。
少しずつしか眠れない、彷徨うひと、なんですね。
[ポケットの鍵に触れる。
鍵穴は…ここなのだろうか。
瞬間。恐れたみたいに、一二歩後ずさる足のわけが、ルリ自身でもわからない。
かわいた白を、握りしめる]
[やがてライデンの後を追うようにして墓碑を去った*]
―通路―
[遠目にペケレの姿がみえる]
ごきげんよう、ペケレ。
おさんぽですか?
でも、歩を、してないですね。
[挨拶に続き、
彼女が手にする物の方へ、珍しげな視線がとび]
[びっくりしたペケレを、ふふふと笑い。
窓際へ足を進めて、下のミナツたちとペケレの胸元を交互にみた]
瞬間を取っておける?いつまでも?
とっておいた瞬間は、このなかですか?
[そっと手を伸べて、カメラへ触れてみた]
え――
これは―シャシン?
とっておいた瞬間、ですか。
[どこからかの声の補足を受け]
[手を戻し。
示された写真を、目をまん丸くして見つめる]
[写真のなかの人々]
レンと、ルリと、ライデンと… あと、しらない男のひとですね。
[ユウキとの面識はなく、
彼の顔と名を結びつけることはできない]
これは。いつの瞬間…。
[目覚めてから写真をとった覚えはない]
[自問が続く]
もしかして。起きる前の??
いえ……わかりません……どうして
わからないですか…じぶんの、ことなのに…
瞬間、写真も、いつか、きえる、きえる…。
これは、おいてきてしまったくらい遠い時?
でもまだ、ここにある。でも、いつ…。
[ただ疑問は巡る]
[11018.11.24 XXXXの日付へ目をおとし、途方に暮れた様]
[窓際へ乗り出し、
写真のもう一人の該当者へ、叫んだ]
レンーーっ!
レンとルリとライデンで、写真をとったこと、ありましたか?
[ペケレの説明に頷いて]
そうですか。
ユウキというのですね、このひとは…。
写真を、
ほんとうでない瞬間を作ったり、するですか?
なんのために。
でも、これがほんとうの写真かというと…
う――
[軽く、片手で頭を押さえる]
うるさいです、カナメ。どうしたですか。
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