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うん、そこに…
[ミナツに、いる、と言いかけてモヤモヤなジュンタが
店の出口に向かうのを目で追った]
どこいくんだ?
にーちゃん?
[さすがにもうモヤったろーとは呼ばない]
[ジュンタの影がイマリを小突くような
素振りをしたのか、それを首をひねって見て]
そ、っか。
[影を追うように外を見れば]
あ、雪…
[ズイハラの言葉の通り、
雪は、あとわずか]
……あ、え?
おっさん?
…おっさん!
[はらはらとほどけていくのを
口を開けて見て…]
…うん。
[イマリの声にぐっと唇を噛み締めて
ポケットから携帯電話を出した]
…サッカー、教えてもらいたかったんだ…オレ。
[寂しそうに言いながら、携帯電話のボタンを
ぽちぽちとゆっくり押す]
おっさん…
[指は本文を綴る。
―雪に、願いを―]
[送信ボタンを押した指を
じっと見て…口を一文字に結んだ]
おっさん…
またな。
[送信完了と記された画面は
閉じることなく、そのまま]
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