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―――― うん。すごく、良かったよ。
また出来れば嬉しいくらい。
[問いの返事は背が語るを見ても嬉しそうで
自然と下腹部近くに手をあてる。]
きっと、ダンちゃんの子は村にまだいるんだろうけどその内の1人が私から生まれたなんて、 …幸せだよ。
……せーじ くん?
[彼が立ち止まれば距離が開いて
顔だけではなく身体も彼へ向ける。]
清治くんは、この村が 嫌…
――――― え?
[殺された。
その言葉に、驚きが全身を襲い足を止めた。]
はわわっ。
あ、ああっ!せーじくんっ!!
[足を動かすきっかけは彼の眦に見えたもののおかげて、遠くへ行かないよう手を伸ばしながら掛ける。]
せーじくんっ!!!
ま、まままっ、待って。
…まtt
[
じゃりっ。]
[土を掴む音がした。
周囲の村人はまるで態度を変えて助ける手すら伸ばしてはくれなかった。]
っ…
確かめなきゃ。
清治くんのお母さんのこと。
[突っ伏したまま小さく小さく呟いた。**」]
[擦りむいた膝の治療のふりをして診療所へ戻る。母から受け継いだカルテを開いて清治の母の名を探す。]
…ない。
母さんが死体を確認したわけじゃないんだ。
でも殺されたって ――― 本当に?
ンガムラさんなら知ってるかな…?
[白衣についた土を払いながら村の中を歩くも空気が重い気がした。
きゅ、と唇を引き締めて堪える面持ち。
照りつける太陽の熱さに自然と木陰を探せば]
…ンガムラさん、…
えへへ、そんなに。
[へにゃりと眉を下げて情けない面持ち。]
でも、良かった。
ンガムラさんを探してたの。
清治くんとさっきまでお話していたんだけど
…清治くんのお母さんって 殺されたの?
その時、私はまだ小さかったけど…
そんな記憶があんまりなくって。
事故じゃなかった…
誰かによって、事故に?
[その理由は思い浮かぶほど材料はなく、彼の言う奇妙の内容は彼女は知らない。]
――――でも、それが理由なら
清治くんがしたことは…
[下がった眉の隙間に皺が寄る。]
禁忌じゃないって事になるのかな。
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