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宿屋の若女将 江夏 ゲッカは、ここまで読んだ。[栞]
−食堂−
あら。今上の御代だって、人は亡くなりますわ。
だって…人を殺めるのはいつの世も人ですもの。
[さして深刻な表情でもなしに、
少女は箸を置いてンガムラの言葉(>5)を引き取る。]
きっと、あやかしさまはお怒りになってますわ。濡れ衣だって。
[そう言って、ンガムラをちらりと窺ように見やると
なにくわぬ顔で酒のなみなみと注がれた杯をくいと飲み干した。]
…そんなことより、わたくし思いますの。
[かたん。と膳に杯を置くが少し高い。]
どうして皆々様、
着物をお召しなのかしら?
それこそ大正のこの世に、ですわ。
ねえ、ツキハナおねえさま。
きっとモダーンがお似合いと思いますの。
だって、こんなにお綺麗…なんでふもの。[少しろれつが回らない]
/*
なんだか予想外に縁故が結ばれていくけど、
がんばるみなしごチカノ!
ゲッカが騙りに出て占い師を亡き者にして、
その代わりチカノ吊られる。みたいな感じでいいのかな?
[バクの自己紹介>>12は、大人びた所作に納得する。
祖母もかつて舞手を務めたという神楽舞の化粧は、村を出る前に何度か見ていた。]
舞手を別人に見せる化粧と、そのひとが一番綺麗にならはるようにする化粧。…違いはあっても、根本的には同じもんやね。
ツキハナちゃんに? ええよ、もちろん。
そうそう、土産に見繕ってきた紅、どうやった?
[華やかな紅を思い浮かべてふと微笑うと、ご馳走さま、と箸を置く。]
…おれもゼンジのお茶よばれよ。
ああ、買うてきた羊羹、ゲッカ姉に渡したあります。
[和やかな会話の間も、窓の外を影がちらつく度、自警団ではと表情を曇らせた*]
[普段なら賑やかな食事の席も、今日ばかりはどこかぎこちない。
姉の自慢の料理は今日も変わりないはずなのに]
あんな張り紙さえなければ…
[都会から来た男の言葉に耳を傾け、再会を懐かしむ声に酔い痴れていられたのに。]
――…なきゃ、
[各々の咀嚼する口許を盗み見ては、消え入りそうな独り言を。]
[食事が終わった者も出始めた頃、取り交わされる言葉の端に、自分の名を覚えば(>>12)]
ばばばばばばバクくんっ! ななななっ
[途端に顔を赤く染め上げ、言葉も儘ならなくなり、さらに追い打ちをかけるような発言(>>16)には]
ちちちちチカノちゃん、なにを仰ってって、まぁ!! お酒?!
[飲酒に気付き、さらに慌てる。]
お着物は、お洋服より大好きだから…
[慌てつつもチカノへの疑問へ答えて一息つくも、バクの問いかけに答える化粧師の言葉に、再び頬を赤く染める]
おおおおお化粧だなんて!!!
ンガムラさんからお化粧をだなんて!!
確かに紅のお色は、とても素敵でしたけどっ…
わわわわわたくし、ゼンジお兄ちゃまのお手伝いをいたしますわ。
ゼンジお兄ちゃま、お湯を沸かしますね。
[そそくさと台所へ]
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