情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
[ンガムラの軽口にも、弱く笑んで返すしかできずに、軽トラの助手席に乗り込んだ。おまえまで、と続けられた内容には、ヌイの事を思い出し――息が詰まるようだった。話の先を促す様子に]
……仏さんとも、幽霊とも、言いません。
でも、きっと……同じような事です。
[相手の横顔を見ながら、沈痛に話し出す]
言っても、すぐには信じて貰えないでしょう。
僕だって……
こんな騒ぎになる前は、気のせいじゃないかと思ってました。
そうなら、いいと……
[一呼吸、置いて]
誰かー!いませんかー?
[廊下を彷徨う中で、どこからか聞こえる軽トラックのエンジン音。]
音…?誰かいるの……?
[ベランダへ出て外を見るが、軽トラックは走り去った後で]
……なんだったんだろ。
それにしても、ここ……
潰れちゃったお店のあたりだよね……おかしいなぁ。裏山にいたはずなのに、どうしてこんなところにいるんだろ私。
……声が、聞こえるんです。
突然、頭が割れるように痛くなって……
人のものとも思えない、声が。
消えた。気を付けろ。
そう、言うんです。
ンガムラさんの顔が頭に浮かんで……信じろ、って。
……ボタンさんの顔が頭に浮かんで、……疑え、って。
言って、くるんです。
何かが……
[そう訴えるように告げる声色は震えて。指先も震えていた。
尋常でない様子は、声だけでも伝わるだろう]
[この不可思議な中でなんとなく蘇る現実感。いつかの「信じろ」と言ったセイジの言葉がふと頭をよぎる。無意識に安堵の息をつくと]
ンガムラさんもいたんですね。ンガムラさんも蛍みたいだと思う?あの外の明かり。なんだか、とっても不思議な感じがするよね。ンガムラさんはどうしてここに?あ、お兄ちゃんを探しにきたとか……
[しかし、反応はなく。くるりと背を向けて階段を下っていくンガムラに>>40]
ちょっと……ンガムラさん、話聞いてるの?
ねえ、無視はひどいよ…!
[去っていくンガムラに向かって文句を言うが、反応は返ってこない。]
……ひどいなぁ……まるで全く聞こえてないみたいに……。
うーん、でも、ンガムラさんってそんなひどいことする人じゃなかったよね。
やっぱり夢なのかなぁ。
[首をかしげて再びベランダの外を見ると、下の方にンガムラとは違った不思議な感覚を覚える人影。雨の中、目をこらしてよく見ると]
…あれ?ギンスイ?
おーい、ギンスイー!
[ぶんぶんと手を振るが]
……って、夢の中の人には見えなくて聞こえない…のかな?
[ンガムラの反応を思い出し、手を振るのをやめて、その場でギンスイをじっと見つめる。]
……ねえ。
こんな事言っても、僕がおかしくなったとしか……
思えない、ですよね。
でも、本当なんです。
消えた人達が、何かによって、消えたとしたら……
次に消えてしまうのは……僕かも、しれません。
[刹那だけまた覗く、鋭い視線]
だから……
伝えて、おきたかったんです。……
[語り終えると、下を向いた。ンガムラはその話にどんな反応をしたか。やがて家に着けば、辞儀をして、帰っていっただろう*]
……何じゃ?
なんぞ、ザーザー言いよる。
耳ん中に、チューニングの合うとらんラジオがあるみたいな……。
[首を振り、掌の底で耳を叩く]
……お。
合うた。
[名を呼ぶ声>>+14が聞こえ、ベランダをを見上げる]
アン!?おーい、いつの間に来とったんじゃ?
[大声をあげてから、小さく苦笑して]
いかんの。つい、声かけてしまう。
たぶんアンにも見えとらん……いや。
まっすぐ、こっち見よる?
おおおい、アン!
ワシが見えとるんかー!?
[ベランダに向かい、大きく手を振る。一度落とした声のボリュームを、また上げた]
聞こえとる!けど、まさか……
[隣で大声を出すアンのことも、彼女が呼びかける先も見ようとしないンガムラに気付き、息を呑む]
……おお。そう、じゃな。
[そっちへ行く、という彼女に、振っていた手をゆっくり下ろし。入り口の辺りで待っている]
あれ、なんでヌイっちとおキク?
[セイジに遅れ、駆け寄った軽トラックに乗っていた二人に瞬きひとつ。
送るから、という言葉には、んー、と悩むよな素振りを見せるものの、頷いて荷台に乗り込んだ。
たどり着いた人形店の前。
セイジの様子には、ほんの一瞬だけ目を細めたりしつつ。
夜食を受け取る中に先に呼びかけてきた男の姿を見かけたなら、自分たちが裏山で見つけたものの事を伝えた]
……なんか、おかしいんだよなぁ。
『心配してる』ってだけ、なんかなあ?
……まあ、『心配』なら、送ってあげちゃえば、いっかな?
[入り口のドアを開けようとして――――]
……は?
[すかっ。と清々しい程の効果音を当てても良いのではと言う程の見事なドアノブへの空振り。
あれ……あれれ?
[何度ドアノブに手をかけてもすかっ。と手はドアノブをすり抜けるだけで]
えっと。あー、やっぱりこの変なのって夢……?
……ゆめ…だといいんだけど、なんだろ。
夢とは違うって気も…するんだよなぁ。何これ。
[頭の中に、これを夢と言い切るのを否定する感覚を。妙な現実感と不可思議な感覚の混ざり合いに不安な表情を浮かべる]
よっと、あんがとな、ヌイっち。
……セイちゃん、無理しないでちゃんと寝ろよー?
[自宅前に降ろされると、すこしだけ真面目な面持ちでこんな事を言って、荷台から飛び降りる。
それから、軽トラが見えなくなるまで、てるてるを振って。
振り返った、人の気配のない家に、ふ、と表情が失せる]
……てるてるぼーず、てるぼーず。
あーした天気にしておくれ、っと……。
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了