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泣いてな……
[ない、と言い終る前に、急に闇が濃さを増した。
声すら発せず、咄嗟に、目の前のコウイチのシャツの裾に手を伸ばす]
[夜出歩いていたことを、後悔しても遅かった]
[心臓の音が聞こえる。
あまりに速すぎて、それすら気分が悪い]
[目を動かして再度確認するが、やはり一人足りなかった]
[大丈夫、と声が聞こえる。
コウイチの顔を横目に見ると同時に、手を離していた]
だいじょうぶって、何が。
[手紙のことを思い出す]
予告じゃなかったんだ……。
人の気も知らないで。
[また、同じ言葉を繰り返す。
そればかりなのだ]
コハル、バスだから。
ちゃんとお金もってね。
[タカハルに、まるで『君は財布を持ってなさそうだ』と言うような物言い]
先輩、あの……。
[ナオに顔を向ける。
一息飲んで、左手に少し力を入れた]
ごめんなさい。
私、あの手紙すごく気味悪くて。
先輩のことまで、変な風に、見ちゃって。
[シャツを握り締める左腕を突っぱねるように伸ばしていたが、しばらく歩くとパッと離した]
ありがとう。
ごめん。
[言葉が足りていないのは重々承知だった。
けれど、それ以上口は動かない。
口を一文字に結んで、歩くスピードを増した]
私の中身予測が正しければー
こういっちゃんはすごい眠りたいはずー。
ごめんよ2時だよ。
でもイマイチ自信ないんだよなぁ…。
多分合ってると思うけど。ナオちゃん以外は。ナオちゃんがわかんないんだ…!!
[いつまでも手には汗が滲みつづけ、心臓はいまだに音を響かせている。
かみさまの戯れの夢な気がしてきた。
すると、すこし泣きたくなった。けれど、こらえた]
無神経って、何で……?
[ため息がこぼれそうになる。
多分、言葉を選ぶのは簡単で、それを発することだけが困難なのだ]
おやすみなさい、ありがとう、気をつけて。
[家の前で一礼する。結局、顔は1度も見れず俯いたまま]
[玄関で、スニーカーの紐を緩め脱ぎ捨てる。
グラウンドの砂のにおいが、ふっと鼻をかすめた]
こわい。
[今日一日の記憶が、瞬く間に*乱雑に蘇っていく*]
*/
何が起きてるのか、わからないのが怖い。
何が起こるのか予測出来ないのが怖い。
私が、私じゃないみたいで怖い。
[微かに震える左手を、見下ろした]
/*
クルミって、胡桃の発音だと思ってたんだけど
来海だとクにアクセントなんだよね…?
ウツミ、みたいな。
胡桃のが好きだなぁ。
というか、名前にすればよかったかー。
タカハルみたいに私も何か設定を作ってみたいぞ。
魔球とか!
[夏休み二日目。
クルミは、学生生活初のサボりを決行した]
[セイジが出入りしていたという噂を聞き、ジャズバーとやらに近寄ってはみたものの、昼間のそこは人影もなく]
ダメだこりゃ。
[足は惹かれるように学校へと向かう。
他に行き場もなかった。
校庭から姿を見られぬよう、こそこそと校舎内に踏み行った。
胸には罪悪感が満ちている]
誰もいない。OK。
[アンとセイジの共通項、肝試し。
3年教室の机にチラシはないかと*探しはじめた*]
*/
[机の中はほとんどがからっぽで、探す手間はかからない。
というか、見つからない]
[かみさまが見せた夢かも知れない、夜のことを思い出す]
たとえ子ども扱いでも、嬉しかったんだ。
[吐き出してみた。
誰もいないのなら、いとも簡単に言葉は零れる]
でも、
/*
[辛うじて見つけた1枚のチラシを手に、3年教室を後にする。
日程しか書いてないそれが手がかりになるとも思えなかったが]
[さてどうしようか、と思った所で、人影を見つけた]
――コウイチ君?
[教室の入口から声をかけた]
昨日、夢じゃないよね?
[手にしているチラシを一瞥し、近づいて差し出す]
アンと、あの先輩、これに参加してたって言ってた。
終業式の晩、ってしか書いてないけど。
こっくりさんでもやったのかな。
*/
あまりに堂々と、授業を聞いてない風の後姿が
誰も近寄らせたくなさそうな空気が
授業中、気になって仕方が無かったんだ。
ふしぎな好奇心。
/*
『まだ』?
え、っと。私が……?
[からっぽになった両手を組んで、指先にぎゅっと力をこめる。
コウイチの表情を伺おうとするが、よく見えなかった]
もし、どこかに連れていかれてるなら、そこから戻れるようにしてあげたい。
でも、どうしたらいいのかわかんない。
[俯きかけたまま、コウイチを見据えて]
怒ってるの?
いる限り。
[その言葉は、自分が知らず祈っていた事柄を表層に浮き立たせる]
いなくならないで。
[自分の指先の怠慢な動きを目で追う。
コウイチのシャツの袖を、つい、と引っ張った]
*/
なんて、自分勝手な願いだろう。
昨日の晩、目の前で人が消えたとき
いなくなったのがあの人であることに
私は少なからず安堵していたんだ。
/*
大丈夫じゃない。
[何者がどんな力を持ってそれを引き起こしているのかもわからないのに。
声が震えている気がしたが、ざわめきが大きすぎて定かではなかった]
……人の気も知らないで。
[握られた手を、振りほどこうとした]
[歩き出すコウイチを追って、手を伸べ、彼の指先を掴んだ]
怖いんだよ。
すごく不安で仕方ない……。
――そばにいてほしいって思ってることに、気付いて欲しかったんだよ?
[涙声が、情けなかった]
[手など握っていても、いなくなるときはきっと煙のようにすっと消えるのだろう。
思うと、手のひらにぎこちなく力が入った。
不安はますます大きくなる]
鞄……。
[そのまま3年教室へ置き去りだった鞄を取りに行き、ぐずぐずと鼻を鳴らす]
泣いてるんじゃないから!
[手は、依然としてひしっと握り締めている]
めんどくさいからなのかよ…!
ピュアなオトメゴコロが台無しだ!!(笑)
まぁ、今夜エピ入るよね??
戻れんのかな現代のクルミに。がーんばれー。
どこに行けばいいんでしょうか…。
制服でバーはねぇよなぁ。
フレディみたいなマスターいて、セイジ君がお気に入りだったりするのかなー。
妄想してる場合じゃなかった。
[笑われたことが恥ずかしくて、目をぎゅっとつぶった]
全然、これっぽっちも、泣いてないのに!!
[唸りながら鞄でコウイチを一叩きする]
みんな、どこいるのかな……。
[また何かが起きそうな夜だった。
生ぬるい風が頬を撫でる。
嫌な予感は、徐々に*肥大していく*]
PL⇔PC
現代⇔過去
どちらも私は上手く切り離せない気がする。
ガチ村狼で、表⇔裏が切り離せないのと同じように。
くっそー、上手くなりたいなぁ。
エピになる前に謝っておこう。
さっき2人だけで会話しちゃってすみません。話したかったんだ…!
というか、周りと上手く絡めない子でごめんなさい。
はー。風呂あがりのアイスは至福です。
タカハルは死亡フラグ??票入れるべき?
今日の占われ予想:セイジ
「安堵と落胆」ってあったから。
ナオの手紙、貰って燃やしたかったなー。
よくよく考えてみたら、怖いんだもん自分の名前書いてあるの…!
最初は全然気にしてなかったけどさ!!
*/
もしかしたら、アンが消えたかもしれない場所。
ほんの数日前まで、あのこが楽しそうに泳いでいた場所。
[1度、手に力を入れる。
足りなくて、もう1度力をこめた]
/*
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