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―柳樂商店・店先―
[――虫がよく鳴いている。
祭りで虫も心騒がせているのだろうか。
店先で本に視線を落としていた青年はそっと顔を上げた。
祭囃子よりは虫の音の方が好ましい。
けれどこの時期は、村の何処に居たって聞こえてくるから、逃れようとしても無駄だととうの昔に諦めていた。
この時期に帰省するのは、親が手伝うように言ってくるから。――それだけの事。
本当は静かなところで、沢山の書物に埋もれて暮らしていたい。]
(――店だって、従弟が継げばいいんだ。)
[そんな事を、思う。
きっと、人当たりの好い彼の方が向いているのだ。
村と外とを品物を通して繋ぐ、商店の主という仕事は。]**
[聞かれれば、淡々とどんな内容か話すだろう。
代金と引き換えに商品を手渡し]
毎度あり。
…あ、そうだ。
君、牧場の家の。優…こう…?
[けれどこうじ、まで出て来なくて、あやふやなまま。
そんなぼんやりとした会話を行った後に彼を見送ろうか。]
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いつもの感じでやるとすぐに喉が切れてしまうね。こわい。
以下、ptの関係で削った雑談
*/
…あ、そういえばカエルの話ってもう終わったんだっけ。
[青年が読んでいた頃に連載していたコメディ漫画。
そこそこ長く続いていただけに残念に思った事を思い出しながらぽつりと口に出していた。]
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ド根性ガエルです。
近野物語は遠野物語。
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こ〇亀始まる年ですね!と思ったけど、42号からだから多分まだ始まってない。
この年の邦画(配給収入)2位が犬神家の一族だったので
横溝正史の本にしようかとか思ったんですがやめときました。
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ネギヤさんのネタちりばめ能力凄いなって思います。
今年からはな、兄さんは餅肌なんだ。
が、もう、もちはだとしか読めなくて。
そして、がらっとおうち事情変え過ぎたでしょう、か。
い、いざとなれば、親戚という線が残ってる(ふるえごえ)
――はい、柳樂商店。
…あぁ、父さんか。
…はい、はい。
分かったよ。
[そろそろ出店に置く品物の一部を追加で運んで欲しいとの事。
青年は戸締りを済ませると、荷車にラムネやビール瓶を乗せる。]
…っく、おも…。
運び終わったら一本貰おう。
[そんな事をぼやきつつ、沈みゆく夕日を視界に収めながら神社を目指した。]
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