プロローグ / 48 かくよぎ村のかみかくし

―祭り前日・ネギヤ邸　客間―

ほうほう。なるほど。昔は、欠夜来と書いたんですか。へぇー。
で、その、お祭りの謂れとかは……。

[話を聞きながらペンを走らせていると、カラリと襖が開く。そこには、可愛い給仕の姿が]

あ、どうも。こんにちは。お茶菓子ですか？ありがとう。

[ペコリとお辞儀をして出て行くプレーチェの姿に]

可愛らしい子ですねぇ。
……えぇえ！？姪御さん！？に、似てない！

あ、いや、その。ふがふが。

(259) 2009/07/20(月) 21:17:40[ネギヤ邸内]

編集者グリタ

[慌てて口を塞いだが、遅かったようで。人の良さそうな主の笑顔が、少しだけ引きつった]

えぇーっと。
お話を続けさせてもらいますね……。

[パクリと茶菓子を頬張ると、取材を続行した]

(260) 2009/07/20(月) 21:18:57[ネギヤ邸内]

編集者グリタ

―祭り当日・旅館の一室―

[枕元に散らばった、メモや資料を整理しながら、昨日のことを思い返している]

欠夜来村ねぇ。
そういえばネギヤさん、しきりと雨が降らないか気にしてたな。
そりゃ、お祭りだから晴れた方が良いに決まってるけど。

[ぼんやり外を眺めるが、全くの晴天で]

まぁ、降らないわな、この分じゃ。
お？お囃子が聞こえてくるじゃないか。

(263) 2009/07/20(月) 21:25:50[旅館]

編集者グリタ

外に出てみるか。
この目で見なきゃ、取材にならん。

[部屋を出て、神社の方へと向かっていった]

(266) 2009/07/20(月) 21:30:20[旅館]

【独】編集者グリタ

ふぅぅ。
追いつけるかしら、みんなに。
流れについていけるかしら。
不安だわ、もう。

(-34) 2009/07/20(月) 21:31:45

編集者グリタ

[神社に近付くにつれ、お囃子の音が大きくなってくる。少しずつ出店も増えて、行き交う人の表情も心なしか浮かれているような]

やっぱり、祭りって良いもんだよな。
お、りんご飴。懐かしいー。お面の店もあるなあ。

あいや、これは、取材。
仕事です、仕事。

(271) 2009/07/20(月) 21:42:23[神社]

編集者グリタ

[『仕事、仕事』と、呪文のように自分に言い聞かせつつも、そろそろ開き始める出店を目にすると、我慢が出来なくなって]

り、りんご飴は買おう！！
おじさーん。すみません、飴ひとつ！

(272) 2009/07/20(月) 21:45:31[神社]

【独】編集者グリタ

はあぁ。
まったく違う方向に動いている気がするの。
でも、せっかくお祭りなので、楽しまないとなの。
ごめんなさい。

(-36) 2009/07/20(月) 21:48:13

編集者グリタ

うむ、美味い！
……ことはないが、屋台特有のこの味わい。いける。
わ、綿菓子も買おうかなあ。
そう、これは取材。これも仕事だよ。

[何かの箍が外れたかのように、お面買ったり焼きそば買ったりヨーヨー買ったりしている]

楽しいぞ。お祭り最高。

(276) 2009/07/20(月) 21:53:43[神社]

編集者グリタ

あとは、……じゃがバタだよ。そうそう。あれは買わないと。

[キョロキョロと出店を探していると、「本部」と書かれたテントが目に入って]

あぁ、そういえば……。仕事だったんだよなぁ。

[と、すっかり目的を見失っていたことに気付き。お面をつけ、ヨーヨーやら焼きそばやらを手にした我が身を省みる]

……とりあえず、焼きそば、食おう。

[腰をおろす場所がないか、境内をウロウロ]

(284) 2009/07/20(月) 22:09:07[神社]